「体裁」と「世間体」の違いとは?意味を詳しく解釈

「体裁」と「世間体」の違い言葉・カタカナ語・言語

皆さんは、普段から交わしている日常的な会話の中で、「体裁」「世間体」という言葉を聞いたり、自分で使ったことがあるかと思います。

しかし、これらの言葉の意味を正しく理解せずに使っていることはないでしょうか?

そこで今回は、これら「体裁」「世間体」にフォーカスして行きながら、意味や使い方などを考察していくことにします。

「体裁」と「世間体」各々の解釈

「体裁」と「世間体」各々の解釈

まず、「体裁」「世間体」各々の意味を説明していくことにします。

「体裁」の意味や使い方

「体裁」「ていさい」という読み方をしますが、「外から見える、物の形・様子、外見」という意味があります。

「他人に対する見栄や世間の人から見られた時の自分の状態についての感じ」というような意味で使われ「体裁が悪い」という表現になります。

「世間体」の意味や使い方

「せけんてい」という読み方をする「世間体」「世間の人に対する体面」という意味を持っており、「世間体が悪い」という使い方がポピュラーな表現です。

「体裁」と「世間体」の違い

「体裁」と「世間体」の違い

では、「体裁」「世間体」では、どのような解釈の違いがあるのでしょうか? 「世間体」「社会的な観点から自分の存在が、どのように見られているか」という意味合いがありますが、「体裁」「主観的な観点で、他人から見られる自分」いわゆる「自身を写す鏡」として理解することができます。

「体裁」と「世間体」各々を使った例文と意味を解釈

「体裁」と「世間体」各々を使った例文と意味を解釈

ここで「体裁」「世間体」各々を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。

「体裁」を使った例文と意味を解釈

「このプレゼン資料は内容が陳腐なので、もう少し体裁を整える必要がある」

ビジネスシーンでこのようなことを上司から言われたことがある人もいるのではないかと思います。

社内で使う資料や取引先へのプレゼン資料の内容があまりにも、乏しいために「体裁」を整えるということを指示されてしまうのです。

「世間体」を使った例文と意味を解釈

「うちの息子は未だにフリーターですが、世間体が悪くて堪りません」

まともに仕事に就いていないということで「世間体」が悪いと悲観している親の気持ちが、この例文では出ています。

まともな仕事とは、大企業や公務員のように安定志向の仕事と理解している人もいるようですが、特に年配の人ほど「世間体」を気にしています。

恥をかいてはならないと思っているからであり、その意識が「世間体」ということになってきているのかもしれません。

今では、仕事でも、「世間体」を意識しる人は少なくなっているものの、まだまだ日本人には、この心が残っているように思えます。

まとめ

まとめ

「体裁」「世間体」の2つの言葉を見てきましたが、この言葉は、日本人の感性を如実に表わした言葉のようにも思えます。

日頃から周囲の目を意識しておくことはある程度必要かもしれませんが、あまりに意識しすぎることもよくありません。