「意気地」と「意固地」の違いとは?分かりやすく解釈

「意気地」と「意固地」の違い言葉・カタカナ語・言語

人間の性格や行動を指す言葉となる「意気地」「意固地」は、どのように違うのか。

この記事では、「意気地」「意固地」の違いを分かりやすく説明していきます。

「意気地」とは?

「意気地」とは?

「意気地」は、「いくじ」と読みます。

何かをやり遂げようとする気力を意味し、そのような態度や心の張りなども「意気地」と言います。

このように、「意気地」は、何かをやり遂げようとする気持ちや精神力を指す言葉となります。

言い換えれば、「意地」「強い気構え」といったものとなります。

「意気地」の使い方

一般的に「意気地」は、「意気地がない」「意気地なし」といったように否定的な言葉として用いられることが多い言葉です。

もちろん、否定的な言葉だけではなく、「意気地を立てる」「意気地を張る」などといった形でも用いられます。

「意固地」とは?

「意固地」とは?

「意固地」は、「いこじ」と読みます。

頑なに意地を張ることを意味し、その内容は非常につまらないことが多くなります。

周りから見れば、つまらないことで意地を張ること、自分の意志を曲げないこと、それが「意固地」です。

言い換えれば、「意地っ張り」「頑な」「頑固」「硬骨」といったものとなります。

「意固地」の使い方

「意固地」は、「意固地になる」「意固地を通す」「意固地な人」「意固地な性格」などといった形でも用いられます。

「意気地」と「意固地」の違い

「意気地」と「意固地」の違い

「意気地」は、何かをやり遂げようとする気持ちや精神力を指す言葉。

「意固地」は、頑なに意地を張ること指す言葉。

人間の生活や行動を意味する言葉でも、このような違いあります。

「意気地」は、何かをやり遂げようとする素晴らしい気持ちを意味する一方、「意固地」は、意地っ張りといわれるように、あまり、褒められた行動ではありません。

「意気地」の場合、「意気地なし」といった形で用いる場合、ネガティブな意味と変化しますが、「意気地」だけでは、決してネガティブな意味はなく、素晴らしい気持ちを意味する言葉といった点も大きな違いです。

「意気地」の例文

「意気地」の例文

・『彼女に意気地がないと言われたことが悔しくて、悔しくて、仕方がない』
・『友達から、お前にはここから飛び降りる意気地なんてないだろうと馬鹿にされたので飛び降りて見せてやった』
・『意気地がない僕でも、好きな人のためなら頑張れます』
・『意気地なしと馬鹿にされたと泣きながら帰ってきた息子に、意気地なんてなくていい、優しければいいと伝えました』

「意固地」の例文

「意固地」の例文

・『夫は喧嘩をすると、すぐに意固地になってしまうので面倒です』
・『意固地な人とは、話していても楽しくありません。』
・『妻は意固地になるとしばらく口を利かなくなってしまいます』
・『意固地な性格の人は、損をしていることが多いと思います』

まとめ

まとめ

「意気地」「意固地」には、このような違いがあります。

「意気地」自体には、ネガティブな意味はなく、その点にも注意しなければいけない言葉となります。