「風潮」と「傾向」の違いとは?分かりやすく解釈

「風潮」と「傾向」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「風潮」「傾向」の違いを分かりやすく説明していきます。

「風潮」とは?

「風潮」とは?

「風潮」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「風潮」「ふうちょう」と読みます。

「風潮」は、「風と潮。

また風によって起こる潮の流れ」
という意味があります。

次に「風潮」には「時代の推移に伴って変わる、世の中のあり様」という意味があります。

一般的に、「風潮」は後者の意味で使われることが多くなっています。

例えば、アナログで音楽を聞くのが、世間的に大勢を占めていたのが、デジタルで音楽を聞くように変化した場合、「音楽の聴き方が、アナログからデジタルへと風潮が変化した」などという文章を作ることができます。

このときに、あえてアナログで音楽を聴き続ける場合は、「風潮に逆らって、アナログで音楽を聴き続ける」という文章にできます。

さらに、お金持ちは正義だとする世の中の雰囲気を、「金持ち第一主義という風潮が見られる」などと言い表すことができます。

このように、時代の推移により、変わっていく世の中のあり様を言葉にするときは「風潮」を使ってみましょう。

「傾向」とは?

「傾向」とは?

「傾向」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「傾向」「けいこう」と読みます。

「傾向」「物事の大勢や態度が、特定の方向に傾くこと」という意味があります。

例えば、商品を開発する時、消費者の態度がどのような方向に傾いているかを調べる場合、「商品開発のため、消費者の傾向を調べる」などという文章を作ることができます。

また、Aさんという人が、いつでも大げさに話をする方向に傾いていると感じる時、「Aさんは、いつも大げさに話をする傾向がある」という文章にすることができます。

さらに、夫婦の好みが特定の方向に、同じように傾いている場合は、「夫婦の好みの傾向が一致している」などと言い表すことができます。

このように、物事の大勢、または態度などが、特定の方向に向いていると感じた場合は「傾向」という言葉を使ってみましょう。

「風潮」と「傾向」の違い

「風潮」と「傾向」の違い

「風潮」「傾向」の違いを、分かりやすく解説します。

「風潮」には「時代の推移に伴って変わる、世の中のあり様」という意味があります。

一方で、「傾向」「物事の大勢や態度が、特定の方向に傾くこと」という意味があります。

このように、似た意味を持つ2つの言葉ですが、「風潮」「世の中の流れ、多くの人の考え」などを意味するのに対して、「傾向」「物事が特定の方向に偏ったり、傾くこと」という意味があります。

このように、大きな意味の違いがありますが、「世の中の傾向」とした場合は、「風潮」とほとんど同義語となります。

世の中の雰囲気が特定の方向に偏ることを、「風潮」と言い表す頃ができるためです。

まとめ

まとめ

「風潮」「傾向」の違いについて見てきました。

2つの言葉には、大きな意味の違いがありますが、「世の中の傾向」「風潮」は、ほとんど同じ意味を持ちます。

2つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。