「過信」と「油断」の違いとは?分かりやすく解釈

「過信」と「油断」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「過信」【かしん】と「油断」【ゆだん】の違いを分かりやすく説明していきます。

「過信」とは?

「過信」とは?

「過信」とは、自分の力量を大きく見て、信頼してしまうことを意味しています。

実際にはそんなに力量があるわけでもないのに、自分は人よりもこんなに力があるんだと考えては信じ、受け入れてしまっている困った状態を言い表すときに使います。

このように、力量を「過信」する者は自分の価値も高く見る傾向があり、人よりも優れた人間だとか、才能があると考えてしまう傾向があります。

実際よりも自分の価値と力量を高く見すぎたため普通なら失敗しなくてもいいようなことで問題起こして信頼を失い、信用も失っていくわけです。

使い方としては「機械の処理能力を過信しすぎたために起こるミス」「油断と過信を前もって防ぐ方法」となり、職場では絶対的なものなどないので定期的に目視で点検は大事なことなのです。

「油断」とは?

「油断」とは?

「油断」とは、周囲に目を向けられないほど注意する気持ちが途切れる状態を指します。

道を歩いていて前だけを見て歩くのではなく、左右に目を向けることはとても大切なことですが、集中力が途切れた状態になれば注意する気持ちが薄れてしまう状態を表します。

集中する気持ちが途切れてしまうと人につけいれられる隙を与えてしまったり、注意する気持ちが怠るなど悪い結果につながってしまいます。

そのようなときに使われのが「油断は禁物」であり、日頃から集中力が途切れないように生活しましょうと人に対して注意するわけです。

日頃から「油断」なく目を配りながら進むことで事故に遭ったり、問題に巻き込まれることもなくなります。

職場では油断していると後輩にそのポジションを奪われてしまったり、自分の思っていることを見透かされることもありますので、しっかりした気持ちを持つ必要があるのです。

「過信」と「油断」の違い

「過信」と「油断」の違い

「過信」「油断」の違いを、分かりやすく解説します。

自分は誰よりも正しいことを言っているだの、知識が豊富にあるからどこに行っても大丈夫だと思うのが「過信」で、「油断」はたかをくくって注意しなければならないのに怠ることを「油断」という違いがあります。

自分の行動や考え方を「過信しすぎる」ために問題が起こる状況に当てはまりますが、隙を与えて問題が起こる行動に対して使われるのが「油断」です。

「過信」の例文

「過信」の例文

・『いくら機械の性能が上がっているとしても、過信しすぎるのは危険なことだ』
・『災害が起こらないからといって油断と過信は禁物だ』
年々、機械の性能は上がっているため作業効率もよくできますし、失敗もほとんどなく製品を作り上げますが、頼り切ってばかりいると問題を見過ごして粗悪な製品を出荷してしまうことにつながります。

災害はくると専門家が散々忠告していますが、まったく災害が起こらないから大丈夫だと油断し、過信しすぎてはいざという時に逃げ遅れてしまったり、非難場所に行けないという問題が起こることがありますので注意が必要です。

「油断」の例文

「油断」の例文

・『ダイエットしている時、油断すれば甘い物を食べてまた元の体重に戻ってしまうことがある』
・『交通量の多い道を歩くときは油断なく前後左右に目を配るようにして、轢かれないように歩く』
甘い物を食べないようにすることがダイエットではとても大事なことですが、「油断」するとつい「1つくらい大丈夫だろ」と手が伸びて食べてしまえば欲が抑えきれなくなるのでたくさん食べてしまい、気がつけば元通りということがあるのです。

まとめ

まとめ

自分の力量や価値がすごいと信用するあまり、挑戦したら失敗する人は「過信」しすぎるからであり、気を引き締めて生活していないために悪い状態になってしまうのは「油断」するという違いがあると覚えておくといいでしょう。