「援助」と「援護」の違いとは?分かりやすく解釈

「援助」と「援護」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「援助」【えんじょ】と「援護」【えんご】の違いを分かりやすく説明していきます。

「援助」とは?

「援助」とは?

「援助」とは、困っている人に対して金銭的に助けたり、力を貸して前に進めるよう後押しすることを指します。

災害で家を失い、家族も失ってしまった人をなんらかの形でその人が得て、喜ぶことをする人の行為に対してこのように言い表せます。

他者がこのようにやってほしいなと思うことに自分の時間や体力を犠牲にしてまでも行為で応答することを「援助」とも言い、その困っている状況を良い方向へと改善するのが目的でもあります。

主に人を助けるときに使われている言葉であり、見返りを求めずに力を貸す人の善意です。

使い方としては「財産の一部から援助する」「国際援助」となり、自分の資金を困っている人に送り、そのお金で住む所を借りたり、生活用品を買い、いっこくも早く元の生活に戻れるように力を貸すわけです。

「援護」とは?

「援護」とは?

「援護」とは、困っている人に身をていしてかばい、助けるという意味があり、多くの人から責められている人の前に立ちはだかり、「この人は悪くない」と味方についたり、話して人を納得させて悪い状況から救い出すのもこの「援護」に見られることです。

使い方としては、「援護の手を差し伸べて救い出す」「犯人扱いされる人に味方して援護する」となり、困った状況である人をいかに救い出すかを考えることが目的です。

自分が行動するのが人にとって何よりの助けであり、感謝する行為になるのです。

「援助」と「援護」の違い

「援助」と「援護」の違い

「援助」「援護」の違いを、分かりやすく解説します。

災害や事故に遭い、生きるうえで悩みを抱えている人に手を貸して助ける行為が「援助」で、「援護」は責められて困っている人につき、護ってあげるという違いがあります。

「援助」は自らが被災地へ行き、そこで復旧作業を手伝ったり、食べ物がない人に食料を配る行為をですが、「援護」は理不尽なことで責められる人を庇い、味方になってあげる行為を指します。

「援助」の例文

「援助」の例文

・『これから学校に進学する学生の就学援助を助ける奨励制度がある』
・『政府では、貧しい国の発展を後押しするため開発援助する』
東京の中央区では、就学困難な家庭に生まれた児童生徒が義務教育を受けるにあたり、金銭的な負担を減らして学業に勤しめるよう「援助」する制度があります。

政府では、衛生的な飲み水が飲めて、人々が安心して暮らせるよう貧しい国の開発に力を注いでいます。

「援護」の例文

「援護」の例文

・『福祉に力を入れている日本では、子どもが安心して暮らせるよう援護に力を注いでいる』
・『戦没者の遺骨を遺族が受け取れるようにしたり、援護年金の支給に力を注ぐのが厚生労働省の仕事だ』
日本では金銭的に学校に通えない子供に対して「援護」して、1人でも多くの子が学べるようにしていますし、戦没者に遺骨を帰還できるようにしたり、戦傷病者へ「援護」するための年金を支給して助けています。

まとめ

まとめ

実際に、行動起こして困った人を助けてあげられるよう力を貸したり、金銭的に助けてあげることを「援助」と言い、お金を稼げない社会的に弱い立場の人や、自分の力ではどうしても対処できない人のために手を差し伸べるのが「援護」と覚えておくといいでしょう。