「面子」と「面目」の違いとは?分かりやすく解釈

「面子」と「面目」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「面子」「面目」の違いを分かりやすく説明していきます。

2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。

「面子」とは?

「面子」とは?

「面子」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「面子」「めんつ」と読みます。

「面子」「対面や面目」という意味があります。

周囲の人に対して、恥ずかしい行動をとってしまい、見せる顔がないようなとき、「面子がつぶれる」などと言います。

また、優秀だと言われている社員が、大きなミスをしてしまった時、それまでの評価が覆ってしまうかもしれません。

このような場面で「面子に関わるようなミスをしてしまった」などと言うことができます。

次に「面子」には、「麻雀を行うためのメンバー。

会合などの顔ぶれ」
という意味があります。

通常4人でマージャンをするため、4人のメンバーが集まった時、「面子がそろった」などと言うことができます。

また、飲み会に酒乱の人が混ざっている場合、「今回の飲み会は、面子が悪い」などと言うかもしれません。

「面目」とは?

「面目」とは?

「面目」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「面目」「めんぼく」「めんもく」と読みます。

「面目」「世間や周囲に対する体面、立場、名誉。

さらに世間からの評価」
という意味があります。

世間に対しての体面を保とうとするとき、「面目を保つ」と言います。

例えば、プロ野球チームのエースが、大切な試合で期待通りのピッチングをしたとき、「なんとか面目を保てた」などと言います。

また、会社の上司の代役として、大切な仕事を任された人が、ミスを連発してしまうようなとき、「上司の面目をつぶしてしまった」などと嘆くことがあります。

また、このような時、「面目次第もない(めんもくしだいもない)」という慣用句を使い、「申し訳が立たず、顔向けができない」という心情を相手に伝えることができます。

他にも、「面目に関わる」「面目ない」などという使い方をすることができます。

「面子」と「面目」の違い

「面子」と「面目」の違い

「面子」「面目」の違いを、分かりやすく解説します。

「面目」「世間や周囲に対する体面、立場、名誉。

さらに世間からの評価」
という意味があります。

一方で、「面子」「対面や面目」という意味があります。

この意味では、「面子」「面目」は同じ意味を持つ、同義語となります。

ただし「面子」には、「麻雀を行うためのメンバー。

会合などの顔ぶれ」
という意味があります。

そもそも「面子」は中国語で、麻雀とゆかりの深い言葉になります。

麻雀のためのメンバーについて、またそこから転じて会合などの顔ぶれについて話すときは、「面目」ではなく「面子」を使うようにしましょう。

まとめ

まとめ

「面子」「面目」の違いについて見てきました。

似た意味を持つ「面子」「面目」ですが、「面子」には、麻雀のメンバーという意味があるという違いがありました。

2つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。