「無理強い」と「無理やり」の違いとは?分かりやすく解釈

「無理強い」と「無理やり」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「無理強い」「無理やり」の違いを分かりやすく説明していきます。

「無理強い」とは?

「無理強い」とは?

本人が嫌がっているのに押しつけてやらせることです。

本人が嫌がっているのに無理に受け入れさせようとすることで、本人が心よく受け入れる場合のことではありません。

ある物を食べさせることで説明をします。

ここに床に落ちた食べものがあります。

ホコリや砂などが付着していて、きれいではありません。

腐っているわけではないので、食べられないものではありませんが、汚れたものを食べるのは気分がよいものではないです。

「食べたくないな」と思っているのに、ある人が強引に食べさせようとします。

「嫌です」といっているのに食べさせようとするのです。

その食べものを口に押しつけて、何とかして食べさせようとします。

食べものを受け入れさせようとしているのです。

本人が嫌がっているのにやらせようとしており、これを「無理強い」といいます。

「無理強い」の使い方

本人が嫌がっていることを強引に受け入れさせようとすることを指して使用します。

動物や人間について使う言葉です。

機械には意思がないので、この言葉は使いません。

「無理やり」とは?

「無理やり」とは?

実現するのが難しいとわかっていながら、それを押しきって何かをすることです。

できるかもしれないからやってみるということではなく、できないだろう、それは難しいだろうと知っていてやることを意味します。

ジーンズを穿くことで説明をします。

昔やせていたときに穿いていたジーンズがあります。

昔とは体型が変わってしまい、お腹が気になるので、今は穿くことはできません。

しかし、昔のようにこのジーンズを穿いておしゃれをしたいです。

そこで、頑張って穿いてみることにしました。

すると、思っていた通り、チャックがしまりません。

それでも何とかして穿きたいので、お腹を凹ませて、上がらないチャックを力一杯引き上げました。

ちょっと苦しい状態です。

これは「無理やりジーンズを穿く」といいます。

「無理やり」の使い方

できないだろう、難しいだろうとわかっているのに、それを押しきってやることを指して使用します。

簡単にできるだろうと思ってやる場合には使用しません。

「無理強い」と「無理やり」の違い

「無理強い」と「無理やり」の違い

どちらの言葉にも「無理」という意味が含まれていますが、同じことではありません。

「無理強い」は、嫌がっているのに強引にやらせようとうすることです。

「無理やり」は、できないだろうとわかっているのに強引にやろうとすることです。

「無理強い」の例文

「無理強い」の例文

・『スキンシップを無理強いする』
・『猫に爪切りを無理強いする』
・『無理強いはしない』
・『無理強いすれば精神的に傷つくだろう』

「無理やり」の例文

「無理やり」の例文

・『無理やり電車の中に入ろうとする』
・『猫が無理やり筒の中に頭を突っ込む』
・『無理やりにでも答えを出す』
・『無理やり塾に通わせる』

まとめ

まとめ

「無理」という意味を持つ2つの言葉ですが、それぞれ異なる意味を持っています。