この記事では、「保安官」と「警察官」の違いを分かりやすく説明していきます。
「保安官」とは?
「保安官」とは、アメリカ合衆国の司法制度において、「警察官」と同時に市に配置されていることがある役職です。
これの配置がなく、「警察官」のみという市も多く存在します。
市内の治安の維持において、「警察官」と同等の権限がありますが、市長によって任命される役職になり、「警察官」のように採用試験を経て就くものではなく、市長の補佐役という名分で存在していることが多くなっています。
その為、犯罪者の逮捕権限がありますが、その後に警察に引き渡すという流れになると考えてください。
「警察官」とは?
「警察官」は、日本でもお馴染みの司法職で、採用試験を経て任務に就くことになります。
日本には「保安官」の制度はない為、この「警察官」が犯罪者を逮捕し、そのまま「検察」に引き渡しますが、アメリカでは「保安官」が存在する市では、「警察官」の名目上の管理もそれが行っています。
ですが、「警察官」独自での行動が許されており、「保安官」は存在したとしても、特に連携をとる必要はなく、その「保安官」から犯罪者の身柄が引き渡されることがありますが、それ以外で共に行動することはありません。
「保安官」と「警察官」の違い
「保安官」と「警察官」の違いを、分かりやすく解説します。
「保安官」は、最近では存在する市が減っており、州によっては全くこの存在がないこともあります。
この「保安官」と聞くと、馬に跨ったガンマンというイメージがあるかも知れませんが、近年の「保安官」は、「警察官」とほとんど変わることはありません。
「警察官」は、市ごとに存在している司法組織で、治安の維持、及び犯罪者に対して「保安官」とほとんど同じ内容の業務を行っています。
「検察」に犯罪者の身柄を引き渡すのは、原則的にこの「警察官」となり、「保安官」は、その逮捕などより、治安の維持の方がメインになると考えてください。
まとめ
「保安官」と「警察官」は、このように異なります。
「保安官」は、アメリカでの役職になり、日本には存在していません。
アメリカでは、「警察官」に統一しようという動きもありますが、州ごとの「州法」が国自体の法律より強いという特殊性から、これを残している市も多く存在します。