「憂愁」と「沈鬱」の違いとは?分かりやすく解釈

「憂愁」と「沈鬱」の違い言葉・カタカナ語・言語

皆さんは「憂愁」「沈鬱」という言葉にどのような違いがあるかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「憂愁」「沈鬱」の違いを分かりやすく説明していきます。

「憂愁」とは?

「憂愁」とは?

「憂愁」「ゆうしゅう」という読み方になります。

言葉の意味としては、「悩み悲しむこと」「うれい」「うれい悲しむこと」「気分が晴れず沈むこと」「気が晴れないこと」などのことを指しています。

「沈鬱」とは?

「沈鬱」とは?

「沈鬱」「ちんうつ」と読みます。

この「沈鬱」「気が滅入って塞ぎこむ」「気分が沈んて塞ぎこむこと」、あるいは「そのようなさま」といった意味を持っています。

「憂愁」と「沈鬱」の違い

「憂愁」と「沈鬱」の違い

ここで「憂愁」「沈鬱」の違いを考えて見ましょう。

どのような違いがあるのでしょうか? 「憂愁」「 悲しんで心を痛めること。

悲しみもだえること」
と意味があり「沈鬱」「気が滅入り塞ぎこむこと」という意味です。

このように気を落としている意味は共通しているのですが、「憂愁」は気分が晴れずに沈んだ状態であるのですが、それが元で病気になったり泣くようなことは伴いません。

一方の「沈鬱」は、気が沈んだ状態になるための具体的なきっかけがあり、それによってショックを受けて表情や動作も深刻な状態になってしまいます。

「憂愁」の例文

「憂愁」の例文

では、ここで「憂愁」の例文を見て行きましょう。

具体的には以下のようなものがあります。

・『彼の憂愁な度合いはかなりひどいな。一体何があったんだ?そう言えば、最近彼女と別れたって噂で耳にしたんだけど、それが原因なのかな?あれだけラブラブあだったのに。ちょっと可哀そうだな』
・『昨日、お隣のご主人が憂愁な顔をして出勤されていたみたいなんだけど、どうも仕事で大きなミスをしたみたいなんだって、奥さんがおっしゃっていたわ。エリート社員を自慢されていた奥さんだけに、ご本人の気の塞ぎようは半端じゃないみたい』

「沈鬱」の例文

「沈鬱」の例文

では、次に「沈鬱」の例文を見て行きましょう。

具体的には以下のような例文が挙げられます。

・『アイツは最近、すごく沈鬱な顔しているよな。あれって成績がガタ落ちしているからなんだよな。でもさ、これまで自分がクラスの中で一番優秀なんだって自慢してて勉強を満足にやっていなかったよな。自業自得じゃないかな』
・『ウチの課長がすごく沈鬱な顔して席に座っているんだよな。 今まであんな顔を見たことがなかったんだけど、どうしてなのかな?まあ、普段はあれだけ厳しい顔で部下を叱っていた人だったけど、今はあんな姿でボロボロになっているから、哀れにしか見えないな』

まとめ

まとめ

ここまで「憂愁」「沈鬱」の意味や違いを説明してきました。

この2つの言葉はかなり難しい漢字で構成されているので、どのように読むのかさえ分からない人もいることでしょう。

また実際に会話の中で使う機会も少ないのではないでしょうか?それだけにここでどのような使い方があるかをチェックしておきましょう。