この記事では、「予想」【よそう】と「推察」【すいさつ】の違いを分かりやすく説明していきます。
「予想」とは?
「予想」とは、物事の成り行きはこのようになるのではないか予測して、より結果に近づいたことを想像するという意味があります。
「予想」はあくまでも想像ですので、正確なものではないため確実性は低いですが、おおよそこうなるだろうとデータを元に調べた結果から予測しているものであるため当たる率は高いとされています。
自然災害であれば前もって予測しておくことでどのくらい勢力がある台風が襲うかが分かりますので、その日までに対策できます。
競馬やスクラッチなどでは過去の勝敗記録よりこれからどの馬が当たりそうかを考えて、その番号を買えば当たる率が高くなるわけです。
このように、これから起きそうなことはどうなるか想像することは結果により近づけるためには必要なのです。
「推察」とは?
「推察」とは、相手のおかれた立場を考えて、想像するという意味があります。
事件や事故現場ではその残された遺留品や状況を見て「推測」を立てて、どうしてこのような状態になったのか、ひき逃げした車や人物は誰か想像して犯人逮捕につなげるわけです。
また、事件を起こした人を想像するとき育った環境や、友人関係、金銭問題など様々な方向から想像した上で証拠品や現場の状況を調べて、総合的な結果から犯人を割り出していくわけです。
このように「推察」は一般的にはあまり使われていない言葉であり、警察や検察官などが使う言葉になります。
「予想」と「推察」の違い
「予想」と「推察」の違いを、分かりやすく説明していきます。
これから起こりそうなことを想像して結果を出すのが「予想」であり、「推察」はすでに起きたことの状況と人物像、境遇を配慮したうえでどうしてそのようなことになってしまったのか想像するという違いがあります。
「予想」は普段の生活でよく使われている言葉ですが、「推察」は事故や事件現場など特殊な場所で使われている言葉です。
「予想」の例文
・『天気予報はいつも高い確率で予想が当たるのは、過去のデータや最新の予測機能を使っているからだ』
・『FXで勝つためにはこれからの予想を立てられるAIがかなり役に立つ』
天気予報は人々が生活する上でとても大切なものであり、雪が降るのであれば早く家を出たり、雨が降るのであれば折り畳み傘を持って行くか分かるでしょう。
人々へ大きな影響を与えることになる「予想」はなるべく的確でなければなりません。
そのためには多くの記録されているデータからより的確な結果を出せるようにAIの力が必要になってきます。
FXではAIの力を借りて、自動的に買いと売りの時期を「予想」するサービスが人気を集めています。
「推察」の例文
・『高い推察力はより早く、的確な解決への手がかかりになる』
・『事件現場では少ない手がかりから犯人を割り出す推察力が必要だ』
優れた「推察力」により的確な結果につなげられるだけではなく、事件現場では犯人を割り出すためには推察力を磨き、活用することで本当の犯人を特定できるのです。
まとめ
どちらも人が想像するときに使う言葉となりますが、「予想」はこれから起こると思う出来事を想像するときに使い、「推察」は起きてしまった出来事の内容を受け入れて、そこからどのようにしてそうなったのか想像するときに使える言葉と覚えておくといいでしょう。