「試作」と「開発」の違いとは?分かりやすく解釈

「試作」と「開発」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「試作」「開発」の違いを分かりやすく説明していきます。

「試作」とは?

「試作」とは?

試しに作ってみることを指します。

製品を量産する前に試しに作ることで、試作型はプロトタイプとも言います。

自動車のプロトタイプは外観的にはほぼ完成されており、エンジンやサスペンションの調整的な段階になります。

電車での試作車は試験車とは異なり、実際に運用してテストを行うケースがあり、車両としては完成されており、窓の配置や実験的な要素の評価を行い、量産が決定すると試作車はある程度量産車に合わせるための改造を行います。

電車は新たなテクノロジーを検証する際に試作車を作ることが多くなっていますが、もう少し生産型に近い先行量産車を作成してデータを取ることもあります。

工業製品の試作は機構の確認などを行う目的のため、3Dプリンターなどで製作し、本採用の製品と素材が異なることもあります。

「開発」とは?

「開発」とは?

土地を開き起こすことや、 産業をおこして、天然資源を生活に役立つようにすること、新しい製品や機構などを考え出し、実用化することという意味合いを持っており、システム開発などコンピュータの用語でもあります。

土地開発という言葉は不動産会社の名前に直接使われているケースも見られます。

岩手開発鉄道や北総開発鉄道(現在は北総鉄道)など鉄道会社の車名としても使われる事があり、町を開くと言ったニュアンスが含まれていると言えます。

一気に経済発展を目指した例としては中国の西部大開発という言葉があり、大開発という言葉も不動産会社の名前に直接使われている例があります。

製品の開発は大まかに挙げると、どんな製品を作るかという会議から始まり製品の方向性を決め、デザインや機構、仕様を決めて行き、その段階からさらに進めていき試作品を作り、量産化という流れになっています。

「試作」と「開発」の違い

「試作」と「開発」の違い

「試作」「開発」の違いを、分かりやすく解説します。

試作と言う言葉は開発であればかなり後半の段階で、消費者や取引先の手に渡る製品の製造よりは前の段階にあたります。

ただし、アイデアの段階からは明らかに先に進んでおり、形になっているのが試作品と言えます。

その試作品を使用して欠点や改善点を洗い出して量産品に進めていくという形が一般的です。

自動車であればモーターショーでアイデアを形にしたものの走る段階ではないコンセプトモデルを展示、(展示はされないケースも有り)量産化が決定したら開発段階へ進み、試作車の段階で再び展示や公表を行い、さらに試作車から様々な試験を経て量産車へと進んでいきます。

まとめ

まとめ

「試作」「開発」は概念としては同一線上にあるものと言え、開発の段階の一つが試作と言えるでしょう。

また、製品の開発において試作まで進むのはかなりの段階まで進んだことと問うことが出来ます。

なお、試作で終わってしまうというケースもあり、その場合開発もその時点で終了します。

土地開発などの意味合いでは試作という言葉はほぼ関係ありません。