この記事では、「談判」と「交渉」の違いを分かりやすく説明していきます。
「談判」とは?
「談判」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「談判」は「だんぱん」と読みます。
「談判」は、「事件やもめ事に決着をつけるために、相手方と話し合うこと」という意味があります。
事件が起こったり、もめ事が起こったときに、相手方と話し合うような場面が合ったら、「談判」という言葉を使うことができます。
例えば、近所のカラオケ店の騒音問題で、市民とカラオケ店が話し合う場合、「カラオケ店の騒音問題について談判する」という文章にできます。
また、結婚を反対されているカップルが、両親に結婚を許してもらうため話し合う場合、「結婚を許してもらうため、両親に談判に行く」などという文章にできます。
さらに、「談判」は「直談判(じかだんぱん)」というフレーズで使われることが多くなっています。
直接、話し合いをするときに使い、「給料を上げてくれるよう、社長に直談判する」などという文章を作ることができます。
「交渉」とは?
「交渉」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「交渉」は「こうしょう」と読みます。
「交渉」は、「特定の問題について、相手と話し合うこと」という意味があります。
例えば、夫婦仲が悪くなっているため、妻と話し合おうとする夫の様子を、「離婚を免れるよう、妻に交渉することにした」などと言い表すことができます。
また、タレントのマネージャーが、スケジュールについてクライアントと話し合いを持つとき、「タレントのスケジュールを交渉する」などと表現することができます。
次に「交渉」には、「交際や接触によって生じる関係」という意味があります。
例えば、盛り場に行って、不良グループと関係が生じた場合、「悪い仲間と交渉を持つ」などという文章を作ることができます。
また、飲み会の席で異性と関わり合いになった場合、「飲み会で、異性と交渉を持つ」などという文章にできます。
「談判」と「交渉」の違い
「談判」と「交渉」の違いを、分かりやすく解説します。
「談判」は、「事件やもめ事に決着をつけるために、相手方と話し合うこと」という意味があります。
一方で、「交渉」は、「特定の問題について、相手と話し合うこと」という意味があります。
問題について、相手と話し合いをするという意味で、2つの言葉は共通しています。
ただし「交渉」は、とにかく話し合いをすることが印象的な言葉なのに対して、「談判」は「決着をつける」という印象が強い言葉になります。
そのため、問題解決のため、ひとまず話し合いをするような場合は「交渉」を使い、白黒つけるため話し合いをするような場合は「談判」を使ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
「談判」と「交渉」の違いについて見てきました。
2つの言葉は似た意味がありますが、明確な意味の違いもあります。
2つの言葉の違いを知ることで、使い分けることができるようになりそうです。