「襖絵」と「障子」の違いとは?分かりやすく解釈

「襖絵」と「障子」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「襖絵」「障子」の違いを分かりやすく説明していきます。

「襖絵」とは?

「襖絵」とは?

「襖絵」(ふすまえ)とは、和風建築における襖(洋風に表現すると、両開きになる引き戸)に大きく描かれた絵のことで、そのような襖自体を指して使うこともできます。

虎や竜の姿などの勇ましいものから、花鳥風月にちなんだ絵柄まで様々な種類があり、昔は主に権力者がその権威の象徴として好んで描かせていたと言われています。

現在でも豪華な和風建築の襖で見られることがありますが、旅館や料亭などで観光客を楽しませる為に使われていることが多く、先の権威の象徴といった意味合いからは離れてきています。

「障子」とは?

「障子」とは?

「障子」も、同じく和風建築の襖のことで、こちらは主に白い和紙が木の枠組みに貼られている状態に対して使われます。

襖以外のそのような装飾にも使える表現で、特に絵は描かれていません。

細かい四角の枠組みになっていることがほとんどですが、中には円形の部分があるようなデザイン性の高いものも存在します。

白色の和紙が使われることが多い為、汚れや破損によって貼り替える必要がありますが、近年では和紙の代わりになるプラスチックに近い素材のものが登場し、簡単に汚れが落とせたり、貼り替えの必要がない為、一般の家庭ではそのようなものが選択されることも多くなっています。

「襖絵」と「障子」の違い

「襖絵」と「障子」の違い

「襖絵」「障子」の違いを、分かりやすく解説します。

「襖絵」は、襖に大きく描かれた絵、もしくはそのような襖を表現する言葉で、「障子」は、細かい枠組みで構成されている、白い和紙の貼られた襖に相当する引き戸だと考えていいでしょう。

「障子」には、前述のプラスチック製のものも増えてきており、純和風という作りからは離れてしまいますが、実用面を考えると、そのような選択もありなのかも知れません。

まとめ

まとめ

「襖絵」「障子」は、このような違いになります。

現在でも比較的大きな旅館に行くと、場所次第では素晴らしい「襖絵」を見ることができるでしょう。