この記事では、「音声」と「音韻」の違いを分かりやすく説明していきます。
「音声」とは?
「音声」とは、人間が発する声、もしくは映像と共に流される音に対して使われる言葉です。
テレビから出る音がそのいい例で、「聞こえないのでもうちょっと音声を上げて」などと日常的に使われている言葉です。
人間の声をいう意味ではあまり使われない言葉ですが、似たような声の人に対して「同じような音声に聞こえる」のように使うことがあり、歌の場合は「歌声」とも用いることができます。
「音韻」とは?
「音韻」とは、近年流行りのラップ曲の歌詞がその例で、「五音音階」が同じだと、「音韻」として似ていると使うことができる言葉です。
簡単な例では、「次のバッター、ちょっと待ったー」といったような歌詞がそれになり、「バッター」と「待ったー」は、五音音階では前後とも一緒なので、音韻がよく似ている言葉同士になります。
このような言葉で綴ることが「韻を踏む」と表現され、先のラップ曲では、このような歌詞がリズムよくメロディーと共に続いているのが特徴となっています。
「音声」と「音韻」の違い
「音声」と「音韻」の違いを、分かりやすく解説します。
「音声」は、人間の声全般、もしくは映像と音声という関係で、音の部分という使い方ができる言葉です。
「音韻」は、五音音階についての表現になり、言葉に使われている「あ・い・う・え・お」の母音で表されます。
ローマ字で表現すると分かりやすく、前述の「バッター」は“batta-”、「待ったー」は“matta-”となり、共に2つの「a」が母音の言葉の発音同士になるので韻を踏んでおり、「音韻」としてはそっくりです。
まとめ
「音声」と「音韻」は、このような違いになります。
「音声」あっての「音韻」で、これが似ていることを言葉遊びの1つと捉えて、作られていったのがラップ曲だと考えていいかも知れません。