この記事では、「マリンバ」と「」の違いを分かりやすく説明していきます。
「マリンバ」とは?
ピアノと同じように配列した木製の鍵盤をマレットと呼ばれる“ばち”“で叩いて音を出す楽器です。
“ばち”というのは楽器の音を出すために用いられるものの名称で、弦楽器や打楽器に用いられるものの総称です。
マレットは細い棒の先端に球状になるように何かを巻き付けたもの。
その巻き付けるものの素材はいろいろなものがあり、曲によってどのマレットを使用するかを決めます。
マリンバの構造は同じ木琴のシロフォンよりも鍵盤が広く厚く作られており、音色に深みがあります。
さらに、鍵盤の下に共鳴管がありその下端を閉じることで鍵盤の音の共鳴を増幅させることができます。
音域は4オクターブです。
マリンバの起源はアフリカと言われており、木の板を並べその下にはひょうたんをぶら下げて共鳴管の役割をさせたものです。
アフリカのバントゥー語で「リンバ」は木の棒を意味する言葉で「マ」は多くの数を表す接頭語です。
そこから「マリンバ」と呼ばれるようになりました。
「マリンバ」の音は、以前iPhoneのオープニングの着信音になっていましたので、聞いたことがある人も多いです。
「ビブラフォン」とは?
こちらも通常の鉄琴や木琴と同じように、ピアノと同じ配列で鍵盤を並べたものでばちを使用して音を出す楽器です。
「ビブラフォン」の鍵盤は一般的にアルミニウム合金製で普通の鉄琴よりも大きく低い音の出る音板です。
「マリンバ」と同様に鍵盤の下に共鳴管がついています。
「ビブラフォン」は共鳴管の上に丸いはねが設置されており、このはねを電気モーターで回転させることによって共鳴管の上端を閉じたり開いたりさせます。
これによって振動の共鳴管への伝わり方が増減します。
これらの動きによって音量が増減を繰り返し、音の震え(ビブラート)を発生させます。
「ビブラフォン」の名前の起源はここからです。
音色としては、モーターを回した時の音は館内放送の前に流れる“ピンポンパンポーン”の音によく似ています。
「マリンバ」と「ビブラフォン」の違い
「マリンバ」と「ビブラフォン」の違いを、分かりやすく解説します。
主な違いは鍵盤の種類が違います。
「マリンバ」は木琴で「ビブラフォン」は鉄琴です。
そのため、音色も違ってきます。
また演奏方法としては、「マリンバ」は音を伸ばすことができないので、ばちを連続して叩くことで音を伸ばす表現をした“トレモロ”という方法を使います。
「ビブラフォン」では音を伸ばさないようにするための“ダンパー”という方法があります。
ダンパーは足で踏むために演奏中は体を自由に移動させることができません。
それに対して「マリンバ」は足元が自由になり体を自由に移動させて演奏することができます。
まとめ
「マリンバ」と「ビブラフォン」は音色も構造も大きく違っていました。
今回の解説でそれぞれの構造と演奏方法やどんな音色かということがわかりました。