「歌謡曲」と「J-POP」の違いとは?分かりやすく解釈

「歌謡曲」と「J-POP」の違い音楽・楽器

この記事では、「歌謡曲」「J-POP」の違いを分かりやすく説明していきます。

「歌謡曲」とは?

「歌謡曲」とは?

「歌謡曲」とは、主に1990年代以前の時代における音楽のジャンルの一つであり、年代や性別を問わず大衆向けに制作された楽曲を指す言葉です。

「歌謡曲」というジャンルの線引きは非常に曖昧であり、曲調や細かく分類された音楽のジャンルでは左右されない特徴があります。

日本で流行し、大衆向けに作られた楽曲に対して使用されるジャンルのため、歌詞の内容について古い言い回しなどが使用される傾向はありますが、特に決まった制限やルールが存在している訳ではありません。

1990年以降になってくると、この「歌謡曲」というジャンルは少しずつ存在感が薄れていきます。

大衆に受け入れられるというより、特定の層や年齢をターゲットに絞り、歌詞や曲調を制作される楽曲が増えてきたためであり、後述する「J-POP」というジャンルへと変化していったのです。

2. 「J-POP」とは?

「J-POP」とは、主に1990年代以降に、曲を聞くターゲットを若者に絞り、歌詞に使用される言葉についても、若者言葉や砕けた表現が使用される傾向があります。

曲調についても、明るくポップであるという点が共通しており、どの年齢層にも受け入れられるというより、どちらかと言うと若者向けと言えるジャンルです。

しかし、「J-POP」の中でも曲調や歌詞の言い回しや使い方が「歌謡曲」のそれと非常に似通っている曲も存在し、そのような曲が若者向けとして受け入れられる例や、「J-POP」として発表された曲が広く大衆に受け入れられる例も数多く存在するため、「J-POP」イコール「若者」というイメージは少しずつ崩れ始めていると言えるでしょう。

3. 「歌謡曲」と「J-POP」の違い

「歌謡曲」「J-POP」は曲が発表された時代によって呼び方に違いがあると言う点が挙げる事ができます。

「歌謡曲」は一般的に1990年代以前の曲について、「J-POP」は1990年代以降に使われ始めたジャンルであるという点が異なっています。

さらに「歌謡曲」は大衆に広く受け入れらた曲を指すため、曲のジャンルや曲調、歌詞については特定の制限や条件はありません。

「J-POP」については、どちらかと言うと若者をターゲットとして作成された曲であるため、曲調は明るくポップなものが多く、歌詞についても若者に分かり易い言葉が使用される傾向にあります。

時代が進むにつれ「J-POP」というジャンルは一般的に浸透し、ひとつのジャンルとして広く使われているようになってきています。

そのため、若者向けという域を超え、幅広い層をターゲットにした曲についても「J-POP」と呼ばれるようになってきています。

まとめ

まとめ

「歌謡曲」「J-POP」は、ともに日本を代表する音楽のジャンルのひとつと言えます。

その言葉が使用されている年代こそ違うものの、ともに日本の音楽の歴史に多大な影響を及ぼしてきたと言えるでしょう。