「模擬」と「疑似」の違いとは?分かりやすく解釈

「模擬」と「疑似」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「模擬」「疑似」の違いを分かりやすく説明していきます。

「模擬」とは?

「模擬」とは?

本物や実際とそっくりにすることです。

生物の声や動きをそっくりにすることではありません。

事前に行われるものをそっくりにすることをいう場合が多いです。

鶏の鳴きまねがうまい人がいます。

目をつぶって声を聞くと、本当に鶏が鳴いているように聞こえます。

しかし、この言葉は声をそっくりにすることではないので、人間が本物の鶏のような声を出すことを意味しているのではありません。

騎手になるには競馬学校というところに通います。

ここでは競馬に関することを学ぶことができます。

騎手になったらレースを行います。

学校で知識を得ただけの状態でレースに出ても、戸惑ってしまうことでしょう。

学校では、本物のレースではありませんが、それに似せた状態のレースを行うことがあります。

本物ではないので観客を入れて賭けをしてもらうことはありませんが、走り方などは本物とそっくりです。

このレースのことを「模擬レース」といいます。

「模擬」の使い方

本物や実際とそっくりにすることについて使用をします。

生物の声や動作がそっくりなことではなく、事前に行われるものについて使うことが多いです。

「疑似」とは?

「疑似」とは?

「疑似」には2つの意味があります。

ひとつは、本物と違うところがほとんどなく、区別がつきにくい、またそのものです。

魚を釣るときには、針にエサをつけます。

エサに使用されるものには、イシゴカイ、アオイソメ、オキアミ、エビなどがあります。

こういったものは、魚に食べられてしまうため消費をします。

そのため、大量に購入する必要があり費用がかかります。

本物のエサに似せて作ったものがあります。

これは魚に食べられることがないので、何度も繰り返し使用することができます。

見た目は似ていますが、似ているのは見た目だけで、食べることはできません。

これを「疑似餌」といいます。

もう一つの意味は、そっくり形や動作を同じにすることです。

家族であると見せかけたかったとします。

父、母、子などの役割分担をして一緒に生活をすれば、本物の家族とそっくりに見えます。

外から見たら本物の家族のようです。

このような形をそっくりにすることを意味します。

「疑似」の使い方

本物にそっくりで区別がつきにくいという意味で使用をします。

形や動作についていうことが多いです。

「模擬」と「疑似」の違い

「模擬」と「疑似」の違い

「模擬」は実際と同じようにすることです。

「疑似」は本物と区別がつきにくいことです。

似たような意味ですがニュアンスが異なります。

「模擬」の例文

「模擬」の例文

・『模擬体験を受ける』
・『模擬結婚式をあげる』
・『模擬テストを受ける』
・『模擬の投票を行う』

「疑似」の例文

「疑似」の例文

・『疑似の爪をつける』
・『疑似の皮膚をつくる』
・『疑似体験をする』
・『疑似恋愛』

まとめ

まとめ

本物とそっくりという意味を持つ2つの言葉ですが、ニュアンスが異なります。