みなさんは「同志」と「有志」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「同志」と「有志」の違いを分かりやすく説明していきます。
「同志」とは?
「同志」は「どうし」という読み方になります。
この「同志」は「志を同じくする者」のことを意味する言葉です。
「有志」とは?
「有志」は「ゆうし」という読み方になります。
この「有志」とは「あることについての意見・意志・目的などを持つこと」、あるいは「団体などの構成員のうち、あることに関心を持って一緒に何かを実現しようとすること」、 または「そのような人々のこと」を指している言葉です。
「同志」と「有志」の違い
ここで「同志」と「有志」の違いを見ていくことにしましょう。
どのような相違点があるのでしょうか?前述の通り、「同志」とは「志を同じくする者のこと」であり、一方の「有志」は「あることについての意見・意志・目的などを持つこと」を指しています。
このことから「有志」は「同じ目的や気持ちを持つ人」という意味では「同志」と似通った言葉に感じます。
しかし、これたの言葉の使い方に違いがあります。
「有志」が用いられるシチュエーションを見ると、いっしょに贈り物をする時や香典を出す時、あるいは飲み会を開く時に使われる言葉です。
片や「同志」はそのような使い方がされません。
「同志」の例文
ここで「同志」がどのように使われるか例文形式で見てみましょう。
具体的には以下のようなものが考えられます。
・『来週、サッカーの同志で集まることになったんだ。すごく試合の話題で盛り上がるだろうな』
・『先週、大学時代の同志で集まったんだけど、本当に久しぶりの再会で楽しかったな』
「同志」の例文を見て行くと、同じ志を持った人たちが集まり大いに盛り上がっていることが見えてきます。
「有志」の例文
続いて、「有志」の例文を見て行きましょう。
主に以下のような使い方が挙げられます。
・『有志を募って、先輩の香典を集めることになりました。1人3千円となっています』
・『先月発生した災害でボランティアの有志を募集しているんだ。僕はそれに参加することに決めたよ』
「有志」も同じ志を持つ人であることが理解できますが、実際の活用シーンとしては、上記の例文のように香典を集めたり、ボランティアに参加できる人を集めるようなシチュエーションで使われることが分かります。
まとめ
ここまで「同志」と「有志」の意味や違いを説明してきました。
「同志」「有志」という言葉は色々な場面で使われますが、これらの言葉のフレーズを耳にすると、どこか一体感を示す言葉として感じることがあるでしょう。
しかし、各々の解釈や使い方が異なっているために、意味を正しく理解することが大切です。
人が集まるような機会の中で使うことができる言葉ではあるものの、その使用法が違うとかなり変な文章となってしまうので、注意しなくてはなりません。