この記事では、「むやみ」と「やたら」の違いを分かりやすく説明していきます。
「むやみ」とは?
「むやみ」には2つの意味があります。
ひとつは、結果やそれが正しいか正しくないかを考えず、その物事をすること、またそのさまです。
はじめて会った人のことを信じてはいけません。
その人と深くかかわってみないと、本当によい人なのかわからないからです。
もしも、初めて会った知らない人に何かを勧誘されたら、それにのってはいけません。
怪しい勧誘である可能性があるからです。
勧誘にのることでどういった結果になるのか、それが正しいことなのかを考えることなく、誘いにのってはいけないのです。
これは「むやみに人を信じてはいけない」と表現することができます。
もうひとつの意味は、物事の状態が度を超えて、その程合いがはるかに超えているさまです。
ある人が物事の説明をしていたとします。
この人の説明は非常に長く、1時間以上かかりました。
手短に話そうと思えば、30分程度で終わる話です。
それなのに、長々といつまでも説明が続きました。
話しの長さの程度がはるかに超えているといえるでしょう。
これは「むやみに長い説明」ということができます。
「むやみ」の使い方
結果や正しいかを考えずに物事をするさまや、程度がはなはだしいことを指して使用をします。
「やたら」とは?
それが存在したり行ったりする理由や、物事の適当な程度がないさま、筋道が通らないさまという意味です。
買い物に行ったときに、買い物かごの中にどんどんとお菓子を入れていき、レジに持って行きました。
1日に何個ものお菓子を食べることはないので、それほど多く購入する必要がないのにです。
こんなにたくさん購入する理由はありません。
また、これほど購入するのは、程度が超えているといえます。
このことは「やたらと購入する」といいます。
毎日しっかりと眠っているのに、日中眠気が強いです。
仕事をしていても、電車に乗っていても、うとうととしてしまいます。
普段以上に眠くて、眠いという程度がはなはだしいです。
これは「やたらと眠い」といいます。
「やたら」の使い方
程度が超えている、筋道が通らないという意味で使用をします。
「むやみ」と「やたら」の違い
物事の程度がはなはだしいという意味が同じです。
「むやみ」には、結果や善悪などを考えずに物事を行うさまという意味もあります。
「むやみ」の例文
・『むやみに人の家の庭に入ってはいけない』
・『むやみに草花を折らないでください』
・『むやみに物をため込まない』
・『むやみに知らない人について行ってはいけない』
「やたら」の例文
・『やたらとうるさい』
・『やたらと口出しをする』
・『やたらと目立つ』
・『やたらに人が多い』
まとめ
物事の程度がはなはだしいという意味は同じで、同じような使われ方をします。
「むやみ」には、結果や善悪を考えずに物事を行うという意味もあります。