この記事では、「物品」と「品物」の違いを分かりやすく説明していきます。
「物品」とは?
物のことです。
特に土地やそこに立つ建物など以外の形のある物をいいます。
価値のある物を指す場合が多いです。
飲食店には、テーブル、椅子、看板、食器、メニュー表、お盆、おしぼりなど、たくさんの形ある物が存在しています。
これらすべて、この言葉が意味するものです。
テーブルも椅子も形があり、目で見て手で触ることができます。
ドラッグストアに行くと、おむつ、消毒液、トイレットペーパー、キッチンペーパー、使い捨てカイロ、マスク、湯たんぽ、スリッパ、ノートなどさまざまな物があります。
これらは商品として扱うもので、こういったものもこの言葉が意味するものです。
おむつやトイレットペーパーなどは形があり、目で見て手で触ることができます。
頭の中で考えていることは、形のあるものではなく、目で見て手で触ることはできません。
そのため、考えはこの言葉が意味しているものではないです。
「物品」の使い方
土地やそこに建つ建物以外の形のある物を指して使用する言葉です。
形のないものには使用しません。
「品物」とは?
人が使ったり食べたりする物です。
形のあるものを意味します。
8月ころになるとお中元が届きます。
ゼリー、そうめん、タオル、コーヒーなど、届くものはさまざまです。
ゼリーやそうめんは形のあるもので、これは人が食べるための物です。
そのため、これらはこの言葉が意味するものになります。
食べるものですが、自分で作って自分で食べる料理は、この言葉では呼ばないことが一般的です。
オークションサイトをのぞくと、衣服、バッグ、靴、フィギュア、ゲーム、本など、さまざまな物が出品されています。
衣服やバッグなどは形があるもので、目で見て手で触ることができます。
これらもこの言葉が意味するものです。
「品物」の使い方
何かに使うための物を指して使用する言葉です。
丁寧な言葉遣いをするときに使うことが多くあります。
「物品」と「品物」の違い
形のある物という意味が同じです。
「物品」は特に財産になるようなものを指すことが多いです。
また、市場で扱われるものも指します。
「品物」は人が使ったり食べたりするものです。
お中元やお歳暮で贈られてくるものはこれにあたります。
お中元などで届くものは形があるものですが、「物品」よりも「品物」ということが一般的です。
「物品」の例文
・『物品を購入する』
・『物品の整理をする』
・『物品を販売する』
・『物品の手入れをする』
「品物」の例文
・『注文していた品物が届いた』
・『店の品物が多くて目的のものを探すのが大変』
・『10万円相当の品物が当たった』
・『安い品物がそろっている』
まとめ
形のある物という意味が似ている2つの言葉ですが、一方は特に不動産以外の物を指し、もう一方は人が役立てるための物を指している点が異なります。