「具現」と「表現」の違いとは?分かりやすく解釈

「具現」と「表現」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「具現」「表現」の違いを分かりやすく説明していきます。

「具現」とは?

「具現」とは?

実際にはっきりとした形のあるものとして現すこと、またはっきりとした形のあるものとして現されたものです。

考えのような抽象的なものを、はっきり形あるものとして現すことを意味します。

犬が快適に車に乗れるようにしたいと考えていたとします。

犬は車酔いしてしまうことがあり、そうならないように飼い主はこまめに車をとめて休憩させるなど、車に乗せるときには配慮しながら運転をしています。

こまめな休憩は目的地に到着するのを遅らせ、飼い主の負担となることでしょう。

また、車酔いをしてしまったら犬はつらい思いをします。

こういったことがなくなるようにと、車に快適に乗れる製品を作りたいと考えました。

そうして、実際にチャイルドシートのようなものを作ったり、丸洗いできるペットシートを備えた後部座席を作ったりしました。

考えていたものを具体的な形にしたのです。

こういった、考えなどを形あるものとして現すことを意味する言葉です。

「具現」の使い方

考えのような抽象的なものを、実際の形あるものにして現すことや、その現したものを指して使用をします。

「表現」とは?

「表現」とは?

心の状態や感情などの内面を、言語、文章、絵画、音楽などの形で外に出すこと、またその現されたものです。

外に出す方法はこれ以外にもさまざまあります。

内側にあるものを、外から見てわかる形に出すことを意味します。

犬はわかりやすい形で感情を現してくれます。

うれしいときには思いっきり尻尾を振って体で現します。

この場合は感情という内面を身振りで現していることになります。

ある人が失恋をして悲しんでいたとします。

悲しみを音楽として現しました。

これによって歌詞や楽器の音などから、内側にあった感情が外からわかる状態になりました。

これは音楽によって「表現」しているといいます。

「表現」の使い方

感情的、精神的な物など内側にあるものを、外側に出すことという意味で使用をします。

現し方はさまざまで、文章、絵画、音楽、表情などがあります。

「具現」と「表現」の違い

「具現」と「表現」の違い

「具現」は抽象的なものを形あるものにすることです。

「表現」は内側にあるものを外側に出すことです。

絵画のような形あるものとして現すこともあれば、身振りのような形あるものではない現し方もあります。

「具現」の例文

「具現」の例文

・『理想を具現化する』
・『具現できるように努力する』
・『具現することができた』
・『具現することが難しい』

「表現」の例文

「表現」の例文

・『表現の自由』
・『体を使って表現をする』
・『うれしさを素直に表現する』
・『表現するのが恥ずかしい』

まとめ

まとめ

現すという意味を持つ点が似ていますが、一方は形あるものとして現すこと、もう一方は文章、絵画、音楽、身振りなどさまざまな方法によって、内側にあるものを外側に出すことを意味しています。