この記事では、「精密」と「正確」の違いを分かりやすく説明していきます。
「精密」の意味や使い方
「精密」とは、細かい点にまで注意されている、そのような構造になっているという意味で使われる言葉です。
「精密機器」という使い方が有名ですが、細かい作りや構造になっている機器の為、取扱いには気を就けるようにと「取扱い注意」と続けるような使い方が多く見られます。
「精密検査」という使い方もよく見聞きしますが、細かい点まで見落とすことがないように注意した検査のことになり、人に対して「まるで精密機械のようだ」などと比喩で用いられると、それだけ細かい点まで気を配っているという解釈になると考えていいでしょう。
「正確」の意味や使い方
「正確」は、間違いがなく確実だという表現になります。
「正確な前戦へのキックで得点を演出した」、「見落としがないように正確に行って欲しい」といった使い方になり、それほど間違いがない様子の表現に使う為の言葉です。
ただし、どれくらいの精度でそれなのかについては使い方によって大きく異なり、先のキックはそれこそセンチ単位まで細かい訳ではなく、本来のポイントと1メートル程度のズレがあっても、結果的に得点に繋がれば「正確だった」と表現することができる範囲だと考えられます。
ですが、対象が試験の採点となると、かなりの精度で行わなければいけないのは言うまでもなく、それについては状況次第なところも大きい表現になります。
「精密」と「正確」の違い
「精密」は、ともかく細かく、それほどの構造だという意味で使う言葉で、「正確」の方は、間違いがないことの表現です。
よって、似た部分もある言葉同士で、「正確なパス」は、その精度の細かさから「精密なパス」と言い換えられなくもありません。
ですが、「精密」だからといって、必ずしも「正確」だとは限りません。
ニュアンスとして同じように使うことができることも多い言葉ですが、同じ意味という訳でもありません。
「精密」を使った例文と意味を解釈
「精密」を使った例文と、その意味の解釈になります。
その道具などがそれだという使い方もよくされる言葉です。
「精密ドライバーがないと、このネジは回せない」
小さく細かいドライバーでないと、そのネジには対応できないと使っています。
一般的なドライバーより小さく、細かい作業ができるものがそのように呼ばれており、精密機器の組み立てや調整には付きものとなっています。
「正確」を使った例文と意味を解釈
こちらは「正確」を使った例文と、その意味の解釈になります。
どこまでの範囲でそれなのかは、対象による言葉です。
「もっと正確に狙わないと、中心には当たらないだろう」
的を狙って何か撃っている様子が浮かびます。
この場合には、少なくとも今より正しい方向にという程度の意味だと考えていいでしょう。
まとめ
「精密」と「正確」は、このような言葉です。
「精密」は細かさを表す言葉で、「正確」は正しさの表現になると覚えておいてください。