「成品」と「製品」は類似した意味合いを連想してしまう紛らわしい同音異義語ですが、「成品」と「製品」の意味・使い方の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、「成品」と「製品」の意味の違いを分かりやすく解説していきます。
「成品」の意味や使い方
「成品(せいひん)」という表現は、「製造過程を終えて出来上がっている完成品・化成品の略語」を意味しています。
「化成品(かせいひん)」というのは、「主に化学工場で、化学変化を応用してつくられた工業製品」のことを意味する言葉です。
「成品」の使い方は「成品をこの倉庫で保管しています」のように、「完成品・化成品」を指示して使う使い方になります。
「製品」の意味や使い方
「製品(せいひん)」という言葉は、「会社・工場・作業場などで原材料や中間品を加工して製造された品物(農作物・魚介類など加工されない生産物・収穫物は含みません)」を意味しています。
「製品」の使い方は「製品を売り場まで運搬する仕事です」のように、「工場などで加工・作業をして製造された品物・商品」を意味して使われます。
「成品」と「製品」の違い
「成品」と「製品」の意味の違いを、分かりやすく説明していきます。
「成品」という言葉は「完成品・化成品(化学変化を利用してつくられた工業製品)の略語」を意味していて、「できあがった品物」を指し示しています。
それに対して、「製品」というのは「会社の工場・作業場などで原材料を加工することによって製造された品物」を意味しているという違いがあります。
「成品」という表現は「製造工程を終えて完成した品物」ということに意味の重点が置かれていますが、「製品」という言葉の場合には「工場・生産施設などで原材料を加工してつくった物(製造して商品になる物)」に意味の重点が置かれているという違いを指摘できます。
「成品」を使った例文と意味を解釈
「成品」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
「取引先の小売店に、成品を無事に納品することができて、ほっと胸を撫で下ろしました」
この「成品」を使った例文は、「成品」の表現を、「完成品(完成した品物)を無事に納品することができて」の意味を持つ文章で使っています。
「製品」を使った例文と意味を解釈
「製品」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
「この製品が何を原材料にして作られているのかについては、企業秘密になっています」
この「製品」を使った例文は、「製品」の表現を、「工場(企業)で製造されたこの品物・商品が何を原材料にして作られているのかについては」という意味合いで使っています。
まとめ
「成品」と「製品」の意味の違いを分かりやすく解説しましたが、いかがだったでしょうか?
「成品」というのは、「完成品・化成品(化学変化を応用してつくられた工業製品)」を意味しています。
それに対して、「製品」という言葉は「工場などで加工されて製造された品物」の意味を持っています。
「成品」と「製品」の意味の違いを知りたい時には、この記事の解説をチェックしてみてください。