この記事では、「aa」と「断酒会」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「aa」とは?
「aa」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「aa」は「アルコホーリクス・アノニマス」と読みます。
「aa」は、アルコール依存症を克服するための自助グループのことを指します。
アルコール依存症になり、体調を壊して入院治療をした人などが、その後、断酒に挑むときに、「aa」を利用することがあります。
1934年にアメリカで始まり、日本には1970年代に導入されています。
「aa」の参加者は匿名で参加することができ、実名を話す必要がありません。
「aa」では「12のステップ」という依存症回復プログラムが活用されており、毎月ミーティングが開かれています。
ミーティングには、アルコール依存症者のみが参加するものと、家族も参加できるような開かれたものとがあります。
「断酒会」とは?
「断酒会」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「断酒会」は「だんしゅかい」と読みます。
「断酒会」は、アメリカの「aa」を参考にして、1958年に結成された組織となります。
全国各地になる「断酒会」を、「全日本断酒連盟」が統括しています。
断酒会に参加するためには、実名を名乗る必要があります。
毎月開催される例会では、飲酒にまつわるつらい話を語ることになります。
自分がお酒を飲んだせいで、どのような酷い体験をしたのか、順番に話していきます。
「断酒会」の例会には、依存症者本人だけでなく、家族も参加することができます。
「aa」と「断酒会」の違い
「aa」と「断酒会」の違いを、分かりやすく解説します。
基本的に、「aa」も「断酒会」も、アルコール依存症になった人が入る、自助グループという共通点があります。
アルコール依存症を克服する人は少ないのですが、克服できた人のほとんどが、このどちらかの自助グループに入っていると言われています。
まず「aa」は組織を持たないグループなのに対して、「断酒会」は、「全日本断酒連盟」が統括する組織になっているという違いがあります。
また「aa」は匿名で参加することができるのに対して、「断酒会」は実名を名乗る必要があります。
さらに「aa」は会費や入会金などがなく、ミーティングに参会したときに、その時に出せるお金を、献金袋などに入れるというシステムになっています。
一方、断酒会は、入会金、会費を支払う必要があります。
また「aa」では、ミーティングの参加者の中で、発言したい人だけが発言するというルールになっていて、家族は発言をしません。
ただし、断酒会は出席者全員が発言するという決まりになっています。
まとめ
「aa」と「断酒会」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになり、いざというときにどちらがいいか選ぶことができそうです。