この記事では、「こってり」と「濃厚」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「こってり」とは?
「こってり」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「こってり」は、「味や色などが濃くてしつこい様子」という意味があります。
何かを見たときや食べたときに、味が濃い、また見た目の印象が濃い、しつこい感じがした場合、「こってり」という言葉を使うことができます。
例えば、中華料理を食べたときに、油の量が多く、少ししつこいと感じた場合は、「中華料理がこってりしている」などと表現することができます。
髪の毛に整髪料をつけすぎて、見た目の印象が濃い感じになっている場合は、「整髪料をつけすぎた髪が、こってりする」という文章にすることができます。
また、「こってり」には「程度のはなはだしい様子。
嫌というほどに」という意味があります。
例えば、学校で先生に叱られるとき、少し叱られるのではなく、しつこく、嫌というほど叱られることがあるのではないでしょうか。
このような場合、「学校の先生に、こってり叱られる」という文章にできます。
「濃厚」とは?
「濃厚」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「濃厚」は「のうこう」と読みます。
「濃厚」は、「味や色、においや成分などが濃い様子」という意味があります。
例えば、豚骨ラーメンの中には、豚の骨のエキスがしみだして、成分が濃いものがあります。
このようなとんこつラーメンは、「濃厚なスープが魅力の豚骨ラーメン」などと表現できます。
次に「濃厚」には、「ある可能性が強く予想される様子」という意味があります。
例えば、野球の試合で、9回に10対0の試合の場合、0点側は負ける可能性が強く予想される展開と言えます。
そのため、「この試合は敗色濃厚だ」などという文章を作ることができます。
さらに「濃厚」には「極めて刺激的で、情欲をそそる様子」という意味があります。
例えば、韓国ドラマなどを見て、刺激的で情欲をそそるようなキスシーンを見た場合は、「濃厚なキスシーン」と言い表すことができます。
「こってり」と「濃厚」の違い
「こってり」と「濃厚」の違いを、分かりやすく解説します。
「こってり」は、「味や色などが濃くてしつこい様子」という意味があります。
一方で、「濃厚」は、「味や色、においや成分などが濃い様子」という意味があります。
この場合、「こってり」と「濃厚」は、ほとんど同じ意味を持つ同義語と言えます。
ただし、「こってり」には、「程度のはなはだしい様子」という意味があり、「濃厚」には、「ある可能性が強く予想される様子」や、「極めて刺激的で、情欲をそそる様子」という意味があるという違いがあります。
まとめ
「こってり」と「濃厚」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、共通する意味もありますが、まるで違う意味もあることが分かりました。