この記事では、「解雇通知書」と「解雇予告通知書」の違いを分かりやすく説明していきます。
「解雇通知書」とは?
![「解雇通知書」とは?](/sub_images03/00029130_01.jpg)
「解雇通知書」とは従業員を雇用している側から、相手との雇用契約を破棄する心積もりであることを、その相手に伝えるための書類です。
「解雇通知書」にも2つの種類があり、一つは辞めてもらいたいから一定期間の後に契約破棄しますと通達するもので、もう一つは即座に契約を破棄することを通達するものになります。
「解雇通知書」とだけ言う場合、雇用契約を破棄する前に伝える書類ではなく、即座に従業員との雇用契約を破棄するほうの書類を指して使われることも多いです。
ただし解雇の予告を指す場合や、予告と本当に解雇した通知の両方を合わせて「解雇通知書」と言っている事も珍しくないので、「解雇通知書」を受け取ったからと言って即座に解雇されるとは限りません。
「解雇予告通知書」とは?
![「解雇予告通知書」とは?](/sub_images03/00029130_02.jpg)
「解雇予告通知書」とは実際に雇用契約を破棄する前に、契約を破棄することを伝えておくための書類を指します。
「解雇通知書」で2つの種類があると書きましたが、その一つである一定期間後に雇用契約を破棄しますと通達するための書類の方です。
実際には何日後だけでなく、何年何月何日をもって雇用契約を破棄しますという形で通知されます。
従業員を解雇するには30日以上前から解雇する予定であることを伝えておく必要がありますが、その方法の一つが「解雇予告通知書」です。
会社が即座に辞めさせられない従業員を解雇したい場合なら、必ず発行されるものというわけではなく、口頭で解雇予告を済ませた場合などには、従業員側から請求しなければ「解雇予告通知書」を受け取る機会がないこともあります。
「解雇通知書」と「解雇予告通知書」の違い
![「解雇通知書」と「解雇予告通知書」の違い](/sub_images03/00029130_03.jpg)
「解雇通知書」と「解雇予告通知書」の違いを、分かりやすく解説します。
「解雇通知書」は企業が従業員の雇用契約を破棄する意思を本人に知らせるための書類で、「解雇予告通知書」は具体的に何日後の何年何月何日に契約を破棄しますと知らせる書類です。
「解雇通知書」はその日の内に契約を破棄するという内容の通知書も、雇用契約を破棄する日の30日以上前に知らせる「解雇予告通知書」も含みます。
ですが「解雇予告通知書」は通知書を渡してから実際に解雇するまで猶予があり、期日になったら解雇することを伝えるための書類以外を指すために使われる言葉ではありません。
「解雇通知書」は解雇する意思を伝えるための書類をまとめて呼ぶ呼称であり、「解雇予告通知書」はその中でも実際に解雇する日より先に解雇する意思を伝えるための書類の正式名称と言えます。
まとめ
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解雇を知らせる書類は全部「解雇通知書」で、その中でも解雇を事前に知らせるものが「解雇予告通知書」と思っておけば、「解雇通知書」と「解雇予告通知書」の違い及び関係性は問題ないでしょう。
実際に「解雇予告通知書」を出している企業はいくつもありますが、それを「解雇通知書」と読んでいるか「解雇予告通知書」と呼んでいるかは企業によって違い、そのどちらも間違いではありません。