自分が行う必要があるのは、「会計報告」と「決算報告」のどちらなのか。
この2つの報告には何か違いがあるのか。
この記事では、「会計報告」と「決算報告」の違いを分かりやすく説明していきます。
「会計報告」とは?
まず、「会計報告」は、誰が行うものなのか。
「会計報告」を行うのは、自治体や町内会などの団体です。
このような団体をはじめ、学会や同好会なども「会計報告」を行います。
その内容は、お金の出入りです。
その期間、どんな目的でいくらのお金の出入りがあったのか。
といったことを詳しく報告書としてまとめます。
もちろん、日付や使用用途といった記載も必要です。
このような「会計報告」は、通期や半期、四半期といった各自設定した期末に行います。
明確にいつ行う必要があると義務付けられているわけではなく、各団体などで決めることが可能です。
「会計報告」を行うことで、その期間、自分たちがどのようなことを行い、どのようなことにお金を使ってきたのか。
また、どこから収入を得ることができたのか。
などを見直すことができます。
そうした、「会計報告」を会員に報告することで、その団体への信頼性が深まり、会員も安心し団体などの所属することができます。
「決算報告」とは?
まず、「決算報告」は、誰が行うものなのか。
「決算報告」を行うのは、企業です。
企業が自社の財務状況を報告するものが「決算報告」となります。
企業が行う「決算報告」の場合、簡単なものではなく、専門的な知識を有するものとなります。
損益計算書で企業がどれだけ儲けているのかを確認し、貸借対照表で資本の使われ方を確認します。
そのほか、キャッシュフロー計算書や株主資本等変動計算書といった書類も作成する必要がある「決算報告」。
この「決算報告」は、期末に行われ、株主総会で報告するものとなります。
決して、身内だけで作成し確認するものではなく、専門的な知識を持つものが作成し、そして、株主など大勢の人に確認してもらうことになります。
また、「決算報告」は税務署にも提出する必要があり、税金関係にも関係する重要な書類となります。
「会計報告」と「決算報告」の違い
「会計報告」は、自治会などの団体が行うもの。
「決算報告」は企業が行うもの。
この違いが大きな違いです。
また、その内容にも違いがあり、「会計報告」の場合は、活動内容の把握や会員への報告などといったことを目的とし、さほど、専門的な知識がなくても作成することが可能です。
それに対し、「決算報告」は財務状況の把握といったものとなり、株主への報告や税務署に提出する重要な書類となり、専門的な知識がなければそう簡単に作成することができない書類となります。
まとめ
以上のように「会計報告」と「決算報告」は、全く別物と考えるべきです。
「会計報告」は、あくまでも、任意の団体などが作成するもので、家計簿のようなものと考えることが可能です。
それに対し、「決算報告」は、企業として責任を持ち作成する必要がある重要な書類となります。