この記事では、「接待」【せったい】と「賄賂」【わいろ】の違いや使用例、例文を分かりやすく説明していきます。
「接待」とは?
客を家や料亭に招き、食事を振る舞ったり、お茶でもてなすことを「接待」【せったい】と言い、たわいもない話を楽しんだり、話してお互いに時間を楽しく過ごすことが目的です。
交流を深め、いい関係を築き上げるため相手を招きますが、良好な関係を築き上げて、今後ともより一層仲良くしていこうという土台作りをするために「接待」して、親ぼくを深めていくわけです。
ビジネスにおいては一緒に仕事していく企業の重役を料亭にもてなし、交際費は招いた方が持つ形で一緒に食事したり、酒を酌み交わして新たな仕事を得たり、絆を深めて仕事していくときに「接待」します。
飲食だけではなく、会社が休みの日を利用してゴルフに「接待」して、コースを周りながら交流する重役や社長もいるなど様々な方法で相手をもてなします。
「賄賂」とは?
不法な金銭や物品を相手に渡して、優先的に仕事をまわしてもらったり、自分が有利となるようにしてもらうなど不法な取引することを「賄賂」と言います。
主に人の欲望を満足させることを目的としているもので、受け取った方も渡す側も関与すれば刑事罰の対象となってしまいます。
金銭に限らず、絵画や壷、高級な食べ物、商品券など様々な物が対象です。
例えば塾の講師に今度出されるテスト問題について聞き出そうと高級ワインを渡すのは「賄賂」となってしまうので、安易に渡すものではありません。
この「賄賂」の受け取り手は仲裁人や公務員、重役など主に社会的に地位がある者へ要求を聞き入れてほしい場合にお金や物で気持ちを掴むときに使われている行為を指す言葉です。
「接待」と「賄賂」の違い
「接待」と「賄賂」の違いを、分かりやすく解説します。
相手を食事やゴルフなどでもてなし、今後のやり取りするために会話や談話して楽しいひと時を過ごす「接待」はおおやけにできますので法律には触れないものですが、「賄賂」はお金を渡して自分に特別な地位を与えてもらったり、待遇を受け取れるように渡す不正なお金という違いがあります。
「接待」の例文
・『接待のお礼はメールでもよく、早めに送ることが礼儀だ』
・『接待した相手にはかえり際に手土産を持たせることでよりいい関係が築ける』
接待された人は後日お礼をさりげなく伝えることで相手との関係をよりいいものにできますし、招いた方は粋な手土産を持たせれば好印象持ってもらえるなどさらにいい関係が築けるわけです。
人気がある手土産としては高級ふりかけ、おダシ、あられ、ブラウニー、ショコラなど洒落た袋に小分けされていればより喜ばれるお土産品となるでしょう。
「賄賂」の例文
・『賄賂を渡すことで特別な地位を与えてもらえる』
・『日本では、外国公務員に渡した賄賂は処罰の対象になってしまう』
「賄賂」を渡すことで能力がなくても学歴がなくても特別な地位を与えてもらい、苦労しなくても出世する人がいますが、外国公務員に不法なお金や贈り物したときは「賄賂」とみなされ、処罰の対象になるので注意が必要です。
まとめ
どちらも仕事関係で使われる機会が多い言葉であり、これからやり取りする相手と良い関係を築きたいと思うときは低調にもてなすのが「接待」であり、「賄賂」は不正と言われるお金ですので、絶対に渡してはいけないものと覚えておくといいでしょう。