この記事では、「有機elテレビ」と「液晶テレビ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「有機elテレビ」とは?
有機ELパネルを使ったテレビのことで、バックライトを使って光らせて画像を見えるようにする仕組みが必要ないことから薄型に作れることが大きな特徴です。
画面の発光材料に有機物を使うことで映像を映すことができ、発光材料は電圧をかけることで発光させるという原理になっています。
その原理の名称である有機エレクトロ・ルミネッセンスが有機elの名称となっています。
画質面ではコントラスト比が圧倒的に高いことが特徴で、黒の画面は発光させないという原理を利用しています。
省エネルギー性能に関しては最新の液晶テレビであればほとんどアドバンテージはありません。
なお、音質などに関しては特別なテクノロジーはなく、極端に言えばモノラルの有機elテレビも作ることはできます。
実際には高額製品のため、高機能スピーカーが搭載されていることが多くなります。
最初は11v型のテレビでしたが現行製品は50v型を超える大型製品が中心となっており、価格帯の問題からか、40v型、32v型のものは販売されていません。
ただしノートパソコンに有機el画面が使われているものがあることもあり、製造自体が不可能ということはないでしょう。
現在の立ち位置としてはハイグレードなテレビと言えます。
「液晶テレビ」とは?
バックライトから光を出して映像の色を映し出すことが出来るテレビで、LEDの登場によって大幅な省エネが可能となりました。
現在では薄型という立ち位置はあるものの、有機ELテレビには劣るため、エントリーモデル的な立ち位置にあるとも言えます。
画質は有機elテレビには劣り、黒系の表現に限界がありますが、生産しやすさの面でもテレビの主流と言えるもので、ポータブルテレビなども液晶テレビとなっています。
画面サイズに関してはあらゆる物が取り揃っていると言え、20v型あたりから40v型あたりまでは液晶テレビしか選択肢がないというケースもあります。
現在のメリットでは比較的低価格ということもあるでしょう。
液晶そのものがスピーカーになっているもの、湾曲した画面のものなどもあり、様々な技術的挑戦ができるジャンルでもあります。
「有機elテレビ」と「液晶テレビ」の違い
「有機elテレビ」と「液晶テレビ」の違いを、分かりやすく解説します。
有機elテレビと液晶テレビは原理そのものが異なっており、画質で優れるのが有機elテレビ、価格で優れるのが液晶テレビと言えます。
また、画面サイズが多数選べるのが液晶テレビで、有機ELテレビはハイエンド商品寄りとなっています。
まとめ
有機elテレビは液晶テレビと比べまだ発展普及の途上にある製品で、今後さらなる高性能化や低価格化が有機elテレビには期待されます。
液晶テレビはミニLEDバックライト搭載という高画質機が登場しており、価格的にうまくいくかが見どころです。