この記事では、「定型」と「定形」の違いを分かりやすく説明していきます。
「定型」とは?
定型とは、ていけいという読み方をすべき言葉です。
文字で表現されたこの言葉を見れば分かる事ですが、決まりやさだめるといった意味を持つ定の文字に、基準となる形とかいがた等の意味の型の文字を付け足す事で生じた言葉となっています。
そのため定型は、一定の型とか決まった様式といった意味を表すのです。
「定型」の使い方
定型は、定まった様式とか型といった意味で使用される事が多い言葉となっています。
例えば文章で挨拶する際等に、お決まりの様式と言えるものが存在していたりするものです。
そういった定まった様式の文章をこの言葉を使って、定型文という表現で示す事が少なくありません。
他にも演技の仕方や撮影の方法等、お決まりと言えるやり方に対して、この定型という言葉が用いられていたりするのです。
「定形」とは?
定形とは、ていけいという読み方をする言葉となっています。
漢字で表記されたこの言葉を目にすれば理解可能な事ですが、さだめや物事を決めて変えないといった意味を有する定の漢字に、外に現れる姿やかたち等の意味がある形の漢字を組み合わせる事で成立した言葉です。
だからこそ定形は、決まった形や一定の形、或いは定形郵便物の略語となっています。
「定形」の使い方
定形は、特に決められた大きさといった条件に合う郵便物に対して使われる事が多い言葉です。
そういった郵便物の事を、定形郵便物と呼び略語としてそのまま定形と呼ぶ事も少なくありません。
なので郵便物として何か荷物を送る際に、この定形という言葉が使用される事が多いです。
他にもシンプルに、目に見える形で定まった形状といった意味を表す際に用いられている言葉となっています。
「定型」と「定形」の違い
定型と定形は文字表記を見比べれば、2文字目が型と形という明らかな違いがある事に気付く事が可能です。
ですが最初の文字が同じ定である上にどちらも、ていけいという同じ読み方をする言葉であるためややこしい所はあります。
ただし定型は、定められた様式や型といった意味合いを表す言葉として使用されているのです。
一方の定形は、郵便局の定形郵便の略語だったり、一定だったり決まった形を表します。
「定型」の例文
・『メールで挨拶する際は、深く考えずに定型文を利用するのが無難です』
・『私は和歌や俳句といった定型詩が大好きで、自分でも作って詠んでいます』
「定形」の例文
・『こちらは定形郵便物として送る事が可能です』
・『定形封筒に入れた上で、下記の住所までお送りください』
まとめ
2つの言葉は、最初に同じ定の文字が付くだけでなく、ていけいと同じ読み方をする言葉同士です。
ただし2文字目は型と形という違いがあるため、表す意味合いにも違いが生じています。
まず定型は、決まった様式だったり定められた型といった意味を示す際に使用される言葉です。
対する定形は、一定の形とか決まった形、或いは定形郵便物の略語として積極的に用いられている言葉となっています。