この記事では、「オマージュ」と「パクリ」の意味や違い、例文を分かりやすく説明していきます。
「オマージュ」とは?
人が放った言葉に対して強く同意し、敬意を表すのが「オマージュ」です。
すでに世の中に発表された絵画や音楽、小説などの作品に協賛した人は「すばらしい」と感動すればそれを生み出した者に「すごい人だ」と敬意をはらい、そんな尊敬する人のように素晴らしい作品を生み出せる人になってみようと思います。
創作物の魅力や素晴らしさに対してまねたり、彷彿とさせるような作品を生み出すことで尊敬する作者に敬意示すことを「オマージュ」と言います。
とくに、芸術や文学の世界では個性的で独創的な世界を生み出す作者や画家は人々の心をとらえて、憧れと尊敬の念を持たれる世界でもあるのです。
「パクリ」とは?
すでに生み出された作品をそのまま引用するのが「パクリ」と言い、ひどく人々を怒らせます。
世間的にやっていけないことであり、人の作品を盗んだとされる意味が強い言葉です。
元々は人の食べ物を盗んで食べる窃盗犯が食べるとき「ぱくり」と口の中に入れる擬態語が変わり、窃盗や金銭の恐喝を意味する言葉になりました。
あまりいい意味で使われていない言葉であり、現代では人の物を盗作する類義語として使われています。
とくに、アニメや小説、音楽など人の作品を許可なく自分が作ったと世の中に出した場合「パクリ」と言います。
「オマージュ」と「パクリ」の違い
「オマージュ」と「パクリ」の違いを、分かりやすく解説します。
心を動かされるほど協賛したり、感動する作品に対して「素晴らしい」と感じたとき尊敬の念を表すのが「オマージュ」であり、「パクリ」は人の生み出した作品の一部や、すべてをまるっきりまねることを「パクリ」と言い、多くの人に衝撃を与えるだけではなく、期待を裏切る行為という違いがあります。
「オマージュ」の例文
・『この音楽を生み出した作曲家に俺は心からオマージュを捧げる』
・『彼と同じ技法で描くのが私ができる最大のオマージュだ』
感激し、心を動かされた人は作品を聴いたとき相手に尊敬する気持ちを伝える人もいますし、同じ描き方や色の塗り方をまねることでいかにその作品に惚れこんでいるか表現する人もいます。
「パクリ」の例文
・『すでに書かれている作品まねした人のせいでSNSではパクリ炎上が勃発した』
・『人の物をパクルのは簡単だが、今ある地位を失いかねない』
人の作品をまねする行為は盗みと同じであるため作家を激怒させるばかりではなく、あっという間に知れ渡るSNSでは炎上が起きてしまうのです。
それに、世間体にも悪い盗作は会社をクビになり、地位も名誉も一瞬にして失ってしまうことになります。
まとめ
作品を見たり、読んだ人が心を動かされたとき、「この人のようになろう」と思えば尊敬と敬意を込めて気持ちを伝えるのが「オマージュ」であり、人の作品を盗み、世の中に発表するのは「パクリ」になると覚えておくといいでしょう。