「オサムシ」と「ゴミムシ」の違いとは?分かりやすく解釈

「オサムシ」と「ゴミムシ」の違い虫・昆虫

この記事では、「オサムシ」「ゴミムシ」の意味や例文、違いを分かりやすく説明していきます。

「オサムシ」とは?

「オサムシ」とは?

深い緑を基調とし、煌びやかに光り輝く色が美しい「オサムシ」は、歩行虫の仲間です。

体長は1.5から4cmと比較的大きな個体で、長い脚で歩きます。

夜行性なので辺りが暗くなると活動が活発になりますが、明るい時間帯も元気に動き回る虫です。

性別を区別するには前足の下面にたくさんの毛があるのが雄と区別ができ、成虫は長生きする傾向が見られます。

卵巣内の細胞が大きくなっていき、10ミリメートルもの卵を少しずつ産んでいきます。

名前の「オサ」は和名であり、機織機【はたおりき】の横糸と縦糸を押し込むときの動作と、体が紡錘形と似ているところに由来している「オサムシ」の食べ物は落ちた果実を食べたり、ミミズや昆虫の死肉を食べる雑食性になります。

「ゴミムシ」とは?

「ゴミムシ」とは?

コウチュウ目の「ゴミムシ」はオサムシ亜目で脚が長いため一歩も大きく、よく動き回り、飛翔して虫に喰らいついて食べる姿はとても豪快です。

名前の由来としては、食べ物の所でゴミのように溜まっている姿からきています。

糸状の触角によって歩く方向を素早く見定められますし、大顎で噛む力も強く、しっかり虫に喰らいつきます。

成虫になると体長は13ミリメートル前後となり、前胸や頭部は平べったく、全体的から見ればとても小さく、背面には暗赤色の斑紋があり、色が抜けたメラニン色素によって薄くなったために赤く見えるわけです。

「オサムシ」と「ゴミムシ」の違い

「オサムシ」と「ゴミムシ」の違い

「オサムシ」「ゴミムシ」の違いを、分かりやすく解説します。

どちらもオサムシ亜目で、貴金属とルビーのような美しい輝きがある「オサムシ」はグラデーションが美しい色合いが魅力的であり、緑色に輝く色合いも相まって、古くから装飾やインテリアに使われていました。

一方の「ゴミムシ」は光沢ある黒い個体が印象的な虫で、湿った場所を棲家としています。

個体の大きさはひとまわり小さく、頭も小さめで全体的に艶がある黒の体が印象的な虫です。

「オサムシ」の例文

「オサムシ」の例文

・『オサムシの成虫の性格は活動的で気性が荒い』
・『フトミミズが大好物のオサムシは待ち伏せして、大顎で胴体を抱えながら食いつく』
成虫の性格は活発的ですが、少し荒いところがあり、敵には自分の方から小動物にも喰らいつく姿は圧倒されるでしょう。

かなり太くて長い大きなフトミミズにも喰らいつく「オサムシ」は毒で麻痺させてから食いつきます。

「ゴミムシ」の例文

「ゴミムシ」の例文

・『ゴミムシは日本列島や東アジアでも見られ、山地から平地にも生息する』
・『性格はおとなしく、人がいても暴れることなく静かに歩く姿がよく目撃される』
日本ではほとんどの地域にいる「ゴミムシ」は住宅街や家の中でもときおり見られる虫であり、部屋の中を歩き回ったり、障子や壁を器用にのぼって上がる姿も見かけますが、「オサムシ」はあまり部屋の中に入り込まないという違いが見られます。

まとめ

まとめ

色も美しく、サイズも大きいのが「オサムシ」であり、古代からその美しさで多くの人を魅了しました。

同じ種の「ゴミムシ」は成長しても15から20ミリメートルほどと小さく、色も黒いため地味な見た目からあまり注目されませんが、日本では1000種類もいるという違いがあります。