この記事では、「リクルートスーツ」と「ビジネススーツ」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「リクルートスーツ」とは?
就職するために会社の面接に着て行くのが「リクルートスーツ」と言い、真面目で誠実に見える色や形状のものを選びます。
元々は和製英語で、1970年代頃に出始め、大学を卒業した人が着て会社の面接に挑むときに着るスーツとして選ばれるようになりました。
春になるとこのスーツを着て面接に挑む大学生の列ができる光景が丸の内で見かけます。
このスーツが多くの人の間で広まったきっかけを作ったのは、老舗の伊勢丹が就職活動する学生向けに販売したことにあり、販売員が「リクルートスーツ」と呼ぶようになったのがきっかけで広まりました。
1980年代ではスーツ専門店でも扱うようになり、それまでは学生服を着る人が多かったのですが、いっきに「リクルートスーツ」を着るようになったのです。
「ビジネススーツ」とは?
会社に着て行く服を「ビジネススーツ」と呼び、シワもなく、汚れもない状態のスーツを指します。
男性のスーツの色は紺色に限らず、深みのある灰色や落ち着いた印象の黒を選び、下には白や淡い色のシャツを合わせるのが一般的です。
あまり派手な色ではないネクタイして、仕事する意欲を感じさせる身だしなみをしますが、最近はうっすらと細い縦じまの線が入っている細身の形状が人気です。
パンツの裾も細く、お洒落な革靴に合わせやすくなっており、肩幅を少し大きく見せて、お尻が半分以上隠れるほどの上着の長さが最適であり、女性は細身のパンツか、膝下のタイトスカートを選ぶのが基本です。
「リクルートスーツ」と「ビジネススーツ」の違い
「リクルートスーツ」と「ビジネススーツ」の違いを、分かりやすく解説します。
企業の面接を受けるために着て行くのが「リクルートスーツ」であり、柄はなく、無地であるのが基本です。
白いシャツに合わせて、色は紺色か黒など落ち着いた色が好まれており、上着の袖は折り曲げることはなく、ボタンは3つ程度が一番選ばれています。
一方の「ビジネススーツ」は色に決まりはありませんが、淡いベージュか白すぎないオフホワイト、濃い灰色、落ち着いた紺、黒などが選ばれており、胸元は「リクルートスーツ」よりも開いているシャツを合わせる着こなしが人気という違いがあります。
「リクルートスーツ」の例文
・『リクルートスーツの色は紺系が大半であり、面接では真面目で清潔な色が選ばれている』
・『女子が濃紺のリクルートスーツを着るようになったのは1986年以降だった』
印象良く見える「リクルートスーツ」を着るときは紺系がいいと面接を受ける学生の間で広まり、今ではほとんどの学生が黒よりも紺色を選んでいます。
そんなスーツが女子の間でも定着したのは1986年であり、地味ながらもやる気と前向きさが感じられる色と形状のものが選ばれるようになりました。
「ビジネススーツ」の例文
・『特別に注文したビジネススーツは自分の体型にフィットして着心地がいい』
・『どこから見てもシルエットが美しく見えるビジネススーツが話題だ』
日々進化している「ビジネススーツ」は、体型に合う着心地がいいものが人気ですが、寸法を測って特別に注文したものはより自分の顔を素敵に見せるだけではなく、歩きやすく、長時間着ていても疲れにくいのがいいところです。
後ろや前から見ても美しいシルエットで決まるスーツは印象も良いので、顧客や営業先にも良い印象を与えられます。
まとめ
どちらも就職に関連したスーツであり、色は地味で、形状もシンプルなものばかりです。
「リクルートスーツ」は就職するため会社の面接を受ける際に着る服であり、真面目な印象と企業への意気込みを感じさせる色が好まれていますが、「ビジネススーツ」は仕事への意欲と行動的な印象を与えるものが選ばれています。