「記録」と「記入」という言葉の違いについて、詳しく説明していきます。
「記録」の意味や使い方
「記録」とは、後の為に残して(記して)おく内容のこと、または今までで一番のそれという意味でも使われる言葉です。
「会議の内容を記録しておく」と使うと前者の意味となり、「今日の売上げはこれまでの記録だ」のような使い方では後者の解釈となります。
その方法は記述、またはパソコンに残しておくなど様々で、これといった決まりはなく、ビデオに撮ることや録音しておくことも、この記録の1つになります。
尚、一番のものという「記録」の解釈は、いい方という意味だけでなく、「これは最低記録だ」とすると、一番悪かった内容だと表現することができます。
「最高記録」とすれば一番よかったそれとなり、単に「記録」とした時にもほとんどの場合で最高の内容という意味になります。
「記入」の意味や使い方
「記入」は、書き記すという意味になります。
「ここに記入しておいて」と使われた場合には、ここと表現された場所に書いておくようにと言われているのと同じで、「記入漏れがないか注意してください」と用いると、書くべき内容が抜けていないか注意するようにと言っていることになります。
原則的に手書きでそれを行う場合に使う言葉で、印刷やデジタル的な入力行為は含みません。
また、手書きであれば、チェックするだけという時にも使うことができます。
「記録」と「記入」の違い
「記録」は、特に方法の指定はなく、対象となる内容を残しておくことになりますが、「記入」は、手書きによって書き記すことの表現という違いがあります。
また、先のように「記録」は、それまでで一番(よい)という意味で使うこともでき、「これはいい記録が出そうだ」などと使われることも多い言葉です。
「記録」を使った例文と意味を解釈
「記録」を使った例文と、その意味の解釈になります。
覚えておくという行為には使えない言葉なので、何らかの方法で記す必要があります。
「これまでの最高は300だと記録にあった」
そのように何かの方法によって(どこかに)記されていたと言っています。
特に「最高」などと付けて使っていませんが、そのことだと解釈していいでしょう。
悪い方で用いる場合には、普通は「最低は~」のように付けて使います。
「記入」を使った例文と意味を解釈
こちらは「記入」を使った例文と、その意味の解釈になります。
筆記用具は問いませんが、いずれの場合も手書きでないと使うことはできません。
「きちんと記入したはずが、間違いがあったようだ」
「記入」は、手書きになる為、時には間違えてしまうこともあるでしょう。
マークの際のミスにも注意が必要です。
まとめ
「記録」と「記入」は、このように違う言葉です。
「記入」することも「記録」の1つとなりますが、「残す」というニュアンスに薄い為、それが目的の場合は「記録」とした方が向いている表現になります。