「路線便」と「宅配便」の違いとは?分かりやすく解釈

「路線便」と「宅配便」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「路線便」【ろせんびん】と「宅配便」【たくはいびん】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「路線便」とは?

「路線便」とは?

複数の営業所とまわる配送ルートを乗り継ぐために取り入れているサービスが「路線便」と言います。

トラックに他の宅配会社の荷物を載せた状態で配送ルートまわり、荷物を届けるため個数割が適用されるので一口あたりの配送料金が安く抑えられるのが特徴的です。

「路線便」のサービスを提供する会社も複数あり、地域に根ざしているためより最短で届けられる道を走行できるので燃料かけずに荷物を届けられるのです。

このようなサービスを利用しているのが大手の通販サイトや店であり、送料は無料で提供するか、一般の宅配会社の料金よりも抑えられるわけです。

「宅配便」とは?

「宅配便」とは?

個人宅へサイズが小さい荷物を配るのが「宅配便」であり、2トンか4トントラックでまわるのが一般的です。

個人が通販サイトや店で購入した大型の荷物を届けますが、中には冷凍食品を配るために冷凍庫が設置してあるトラックなら快適な温度で届けられるのが魅力的です。

箱のサイズは60cm、80cm、100cmと20cm単位で送料が決まっており、一番大きいものは250cm前後まで、重さは30kgまでと宅配会社によって決められています。

荷物を届けたときは集荷依頼できますし、冷凍食品と電化製品を一緒に届けるなど様々な要望にも臨機応変に対応できるところが魅力です。

「路線便」と「宅配便」の違い

「路線便」と「宅配便」の違い

「路線便」「宅配便」の違いを、分かりやすく解説します。

送料が一般の「宅配便」よりもかなり安く抑えられるのが「路線便」であり、決まったルートを走って届けます。

大手の宅配会社の荷物を請け負い、一つの荷台に載せて運び、家具やサーフボードのような大きな荷物は扱うことはなく、両手で持てる中ロット程度までを宅配します。

一方の「宅配便」はその日によって配送ルートが変わるのが通常であり、送料は箱の大きさによって変わります。

従業員は会社に雇われている者が配りますが、「路線便」は個人経営であったり、宅配を専門にしている中小企業が請け負っているという違いが見られます。

「路線便」の例文

「路線便」の例文

・『小ロットや中ロットの荷物を運ぶのに最適なのが路線便だ』
・『大型トラックは借りなくても、燃費のいい軽自動車で始められる路線便の従業員を募集している』
大きな荷物ではなく、小さなサイズの箱で配る荷物であれば「路線便」の方がより一個あたりの送料が安くすみ、通販サイトでも金銭的な負担が減るのがいいところです。

軽自動車一台で個人が仕事始められる「路線便」は仕事したい人を募集する求人が増えており、年配の方も気軽に独立しています。

「宅配便」の例文

「宅配便」の例文

・『宅配便で有名な佐川急便では荷物を運ぶコンテナ列車を一社借り上げている』
・『路地裏にまで容易に入って行けるよう工夫された自転車で荷物を運ぶ宅配便もある』
より早く荷物を運搬するため佐川急便では電車で荷物を運んでいますが、専用のコンテナ列車があるためより遠くへとしっかり運べるのが利点であり、運行計画にのっとって郵送されるところが「路線トラック」と呼ばれています。

軽自動車でもなかなか入り込めない細い道でも入って行ける自転車の後部に荷物が入れられるものを取り付けて運ぶ配送用自転車に乗って運ぶ宅配会社もあり、ガソリンいらずで空気も汚さないのが利点です。

まとめ

まとめ

どちらも個人の家へ荷物を宅配する仕事を請け負うことに関連していますが、「路線便」は決められたルートを安い配送料で宅配が可能になるため、販売する側にとっても顧客を増やせるのが利点です。

「宅配便」の送料は自分で負担しますが、どこからでも必要なものが買えるのが魅力になります。