この記事では、「路肩」【ろかた】と「路側帯」【ろそくたい】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「路肩」とは?
道路に接続されている帯状の部分を「路肩」と言い、舗装された道路を保護するためのものです。
主要構造部を守り、安全と用途を効果的にするため使われているので車は通れません。
しかし、時間帯によってはバスや車が通れるようになっています。
このように、通れるようにする理由には混雑を緩和したり、緊急時に素早く通れるようにするわけです。
道路構造令の八条によると、道路の路肩の構造は決まっており、絶対に設置することが決まっています。
左側方向はその左に設けて、右側は右の端に最低限の幅員にすると定めています。
対象となる道路は第一種から第四種までの普通道路であり、幅員はそれぞれ変わってきます。
「路側帯」とは?
歩道がない道路には歩行者が歩いたり、自転車が走行できるよう路端に白い線が書かれているその内側を「路側帯」と言います。
ここは車やバイクが通れない場所でもあり、歩く人が安全に歩行できるよう設置されている区画です。
もしも原付バイクや自動車が「路側帯」に停めたり、走行していた場合は道路交通法によって罰せられますので注意が必要です。
道路交通法第2条では歩行者が通行するとき車道との距離を保つために設けられた帯状の道路を指すもので、「路側帯」は1971年の12月1日から日本全国で設置できるようになりました。
「路肩」と「路側帯」の違い
「路肩」と「路側帯」の違いを、分かりやすく解説します。
歩行者を車から守り、一般道路や高速道路の端には緊急事態が起きたとき一時的に車両を停止したり、渋滞を緩和するために道路を増やす意味で使われるのが「路肩」です。
雨天時、車が通行したとき歩道を歩く人に水しぶきがかからないようにしたり、通行が許可されている場所では自転車が一時的に走行して、衝突を防ぐ目的があります。
一方の「路側帯」は歩道がない道路に設ける区間であり、歩く人と車との間をあけることで安全を確保し、距離を保つためのものという違いがあります。
「路肩」の例文
・『重量がある自動車は路肩を崩して脱輪する恐れがあるので、走行できない場合がある』
・『もしも路肩を走行するときは車両がはみ出さないようにするのが注意点だ』
大型トラックやトロリーバスは路肩を走行するとひび割れが起きたり、崩してしまうことでタイヤが脱輪する恐れがありますので、多くの道路では走行禁止となっています。
どうしても通行しなければならないときは、「路肩」の端から0. 5メートル以内とし、はみ出しの走行は危険ですので減点になる場合があるため注意が必要です。
「路側帯」の例文
・『路側帯の幅は歩行者が安全に歩けるよう1メートル以上必要と決まっている』
・『道路管理者か考案委員会のどちらかが路側帯を敷設している』
日本では歩行者や自転車が左右に余裕を持って歩けるよう「路側帯」の幅を1メートル以上としており、歩く人の通行を妨げなければ人力車やリアカーも通っていいことになっています。
「路側帯」は交通規制がないため道路管理者か公安委員会が管理まで行っています。
まとめ
どちらも道路にある区間に関連したものであり、車が走行できない所です。
「路肩」は走行する車との接触を避けられるように設けられた区間であり、「路側帯」は歩行者が安全に歩くために敷設していると覚えておくといいでしょう。