「歴史学者」と「考古学者」の違いとは?分かりやすく解釈

「歴史学者」と「考古学者」の違いビジネス・就職・転職

この記事では、「歴史学者」【れきしがくしゃ】と「考古学者」【こうこがくしゃ】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「歴史学者」とは?

「歴史学者」とは?

後世に歴史を伝えていくため仕事する者を「歴史学者」と呼び、文章に書いたり、データに残して多くの人が閲覧できるようサイトで公開します。

残された史科をさらに自分なりに研究して、結果や見解を分かりやすく論文にしたため、書物にして発表したり、セミナーで発表するのも大事な役目です。

まだ歴史について知らない人のために、いつ、誰が、どのようなことして偉業を残したか時代を変えたかなどをより具体的に年代も含めて伝えていきます。

過去の史料から要点を収集したり、編集する「歴史学者」は17世紀頃から登場しました。

有名なところではレオポルト・フォン・ランケであり、過去の史料について批判したことで実証主義の史学を生み出しました。

「考古学者」とは?

「考古学者」とは?

学術的に研究するのが「考古学者」と言い、古いものの考え方に目を向けて追求していくのが主な仕事です。

人の手で作られた人工遺物を見て、どこでどの材料を用いて、どのように造られたかを詳しく研究して発表します。

土の中から壷が見つかったときそこには一体どのような建物が建っていて、誰が何の目的で作ったのか発掘作業を通して調査するのです。

航空写真やコンピューター、データなどからさらに解明していき、製造者と年代を特定していきます。

この結果によりさらに新しい発見するため知識を用いて発掘作業に貢献し、資料作りにも知識を貸すのは「考古学者」に与えられた役目です。

「歴史学者」と「考古学者」の違い

「歴史学者」と「考古学者」の違い

「歴史学者」「考古学者」の違いを、分かりやすく解説します。

史料批判するのが「歴史学者」に必要な仕事であり、どこか信用性に欠けると思う史料であれば信頼できる論を唱えて、具体的に発表するわけです。

そのためには人の思想や政治的な状況なども含めて、様々な観点から正確な答えを導き出すことが必要になります。

遺跡から資料、出土されたものなどを研究していき、さらに調査、研究して深堀するのが目的です。

一方の「考古学者」は発掘現場で出土するかもしれない場所を伝える監督としての役目担い、研究所で発掘された人工遺物の修復に関わり、検証や研究するという違いがあります。

「歴史学者」の例文

「歴史学者」の例文

・『歴史学者は自分が知りたいと思う関心ある課題にしぼって過去の史科を研究して調査する』
・『大学で修士号を取得しなければ歴史学者になるのは難しい』
多くの「歴史学者」は大学の史学科で歴史について詳しく学び、その後、修士号を取得し、研究を重ねて発表することで広く名前を世の中に広めるわけです。

世間から認められた「歴史学者」は大学で博士号や修士号などを取得しなければなかなか話に耳を傾けられません。

「考古学者」の例文

「考古学者」の例文

・『博物館で働く考古学者は来客者へ展示物を説明する仕事に就く』
・『考古学者になるためには四年制の大学を出てから発掘調査に参加し、大学院で修士号を取ることが必要だ』
展示されている人工遺物を説明するだけではなく、収蔵品の検証にも携わるなど、博物館では様々な作業を任されるのが「考古学者」です。

大学院では修士号か博士号を取り、考古学協会に入るなどいろいろな準備してやっと人が認める「考古学者」になれます。

まとめ

まとめ

どちらも専門的な分野を任された学者のことを指す呼び方であり、「歴史学者」は過去に起きた出来事を詳しく調べていき、後世の者に分かりやすいよう資料にして残すのが仕事ですが、「考古学者」は人が作り出したものを発掘する作業を手伝ったり、発表するのが仕事という違いがあると覚えておくといいでしょう。