この記事では、「実費」と「経費」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「実費」とは?
「実費」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「実費」は、「じっぴ」と読みます。
「実費」は、「実際に要した費用」という意味があります。
手数料や儲けなどを含まない金額のことを意味します。
例えば、会社の命令で、地方に出張に行くことがあります。
この時に、出張にかかったお金を会社に請求することができるでしょう。
交通費やホテル宿泊代など、出張をするために実際に要した費用だけを請求する場合は、「出張費用の実費のみ、請求する」という文章にすることができます。
また、アルバイト募集要項を見た時、勤務先から離れた場所で暮らしている人に対しても、通勤にかかる費用をまるごと支払ってくれる場合があります。
このような時、「交通費の実費を支給します」などと書かれているのではないでしょうか。
「経費」とは?
「経費」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「経費」は「けいひ」と読みます。
「経費」は、「一定している平常の費用。
また物事を行うために必要な費用」という意味があります。
何かをするためには、ある程度の決まった金額を支払う必要があります。
そのような費用を「経費」または「必要経費」と呼びます。
例えば、カメラマンの仕事をしている人は、撮影のために必要な、カメラを買うお金、パソコンを買うお金、撮影場所に行くための交通費などが必要になります。
このような、仕事をするために必要なお金について話をするとき、「カメラマンがカメラを買った費用を、必要経費として落とす」などという文章を作ることができます。
他にも、「経費ばかりかさみ、儲けがほとんど出ない」などという文章にすることができます。
「実費」と「経費」の違い
「実費」と「経費」の違いを、分かりやすく解説します。
「実費」は、「実際に要した費用」という意味があります。
一方で、「経費」は、「一定している平常の費用。
また物事を行うために必要な費用」という意味があります。
このように、どちらも何かをするために必要な費用を意味する言葉という共通点があります。
ただし、「実費」は、何かをするときに実際に使った費用を意味するのに対して、「経費」は、基本的に「事業を行うための費用」のみを指す言葉になります。
さらに言えば、確定申告で「必要経費」として計上する費用を、「経費」と呼びます。
お金を使う人が、子供でも主婦でも、「実費」という言葉を使うことができますが「経費」という言葉は、基本的に事業を行う人、会社員などが使う言葉という違いがあります。
まとめ
「実費」と「経費」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。