「信徒」と「信者」の違いとは?分かりやすく解釈

「信徒」と「信者」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「信徒」「信者」の違いを分かりやすく説明していきます。

「信徒」とは?

「信徒」とは?

信徒とは、しんとという読み方をすべき言葉です。

漢字で書かれたこの言葉を見れば明らかな事ですが、神仏を信じて帰依するといった意味の信の漢字に、一緒に事をなす仲間や門下の弟子といった意味がある徒の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。

だからこそ信徒は、その宗教を信仰している者という意味を表すのです。

「信徒」の使い方

信徒とは、特定の宗教や宗派を信仰している人々に対して使うべき言葉となっています。

基本的には自らが信仰している宗教や教団を信仰しながら、それに属して関わっている人に対して使用される事が多い言葉です。

宗教や宗派によっては特殊な儀式を受けなければ、この信徒として認められないケースもあります。

一方でただ宗教団体の名簿に名前が載っているだけでも、信徒と見なされる等様々なケースがあるのです。

「信者」とは?

「信者」とは?

信者とは、しんじゃという読み方をする言葉となっています。

文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、言行に嘘偽りがない事や神を信じる事で帰依するといった意味を持っている信の文字に、人やものといった意味を有する者の文字を加える事で完成した言葉です。

以上の事から信者は、とある宗教に対して信仰を有している者や特定の人物に傾倒する事で、その思想や言説を信奉するという意味を示します。

「信者」の使い方

信者とは、特定の神仏や宗教に対して信仰を持つ人を表現する言葉として用いられているのです。

神仏を深く敬いその教えに傾倒している人に対しては、敬虔な信者、という形でこの言葉を使用して示される事が珍しくありません。

更に信者は神仏や宗教以外でも、とある人物に強い憧れを抱き、その人物の考えや言動を熱心に信奉してしまう人に対しても用いられる言葉です。

「信徒」と「信者」の違い

「信徒」と「信者」の違い

信徒と信者の文字表記を見比べれば、2文字目に徒と者という漢字の違いがある事に気付く事が出来ます。

ただし最初の漢字は同じ信であり、共に宗教を信仰する、という同じ意味を持っている点がややこしい所です。

もっとも信徒はシンプルに、特定の宗教を信仰する者を表す言葉として使われています。

一方の信者は、宗教に対する信仰を持つ者といった意味だけでなく、特定の人物に傾倒する事でその思想や言説を熱心に崇める人に対しても用いられているのです。

「信徒」の例文

「信徒」の例文

・『過激な思想を持つその宗教団体の信徒が、最近急増している様です』

「信者」の例文

「信者」の例文

・『彼女はとあるアイドルの信者として、かなり熱心にイベントやコンサートに行っています』

まとめ

まとめ

2つの言葉はどちらも最初に、信という同じ漢字が使われており、宗教の信仰に関連した意味を持つ言葉同士となっています。

とはいえ2文字目に徒と者という漢字の違いがあるので、表す意味合いのニュアンスには相違点も見られるのです。

ちなみに信徒は単純に、ある宗教を信仰している者、という意味に使用されています。

対する信者は、神仏や宗教を信仰する人という意味だけでなく、とある人物に強い憧れを抱く事で、その考えや言動をも強く崇拝しまう者も示す言葉です。