この記事では、「涙があふれる」と「涙がこぼれる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「涙があふれる」とは?
目に涙が入りきらなくなって、目の外に出てくることです。
目という入れ物よりも涙の量が多くなって、多い分が入れ物から出てくることを指しています。
涙が出てくるときには、タマネギを切った、感動した、悲しい、目にゴミが入ったなどがあります。
この言葉には、どういった理由で涙がでてくるのか意味に含まれていませんが、感情が強く動いたときに出てくるものに対して使う場合が多いです。
たとえば、感動する映画を見た、ある言葉をもらった、目標を達成できたなどです。
また、目の状態が悪くてこの言葉が指す状態になることがあります。
目の表面が乾燥しないように、涙は常に分泌されています。
この涙は、目頭の上下にある小さな穴から排出されます。
排出される穴や管などがつまっていると、涙をうまく排出することができず、この言葉が指す状態になることがあります。
「涙があふれる」の使い方
目に涙がおさまりきらず、目から涙が出てくることに使用をします。
どういった理由で涙が出てくるのかは意味に含まれていませんが、感情が強く動いたときに出てくることに使用する場合が多いです。
「涙がこぼれる」とは?
目に涙が入りきらず、目の外に涙が出てくることです。
目が乾燥しないように常に涙がでていますが、目におさまりきる量なので、目から出てくることはありません。
涙の量が多くなるなどすると、目におさまりきることができず、この言葉が意味する状態になります。
涙が出てくる理由には、タマネギを切った、感動をした、悲しい、悔しい、痛いなどさまざまありますが、この言葉にはどういった理由でなのかは意味に含まれていません。
「涙がこぼれる」の使い方
目から涙が出てくることに使用をします。
「涙があふれる」と「涙がこぼれる」の違い
意味は同じです。
目から涙が出てくることを指しています。
使われ方が違い、前者は感動など心が強く揺さぶられることによって涙が出てくることに使用される場合が多く、後者はさまざまな事柄に使用されています。
タマネギを切って出てくる涙には「こぼれる」が使用される場合が多いです。
映画を見て感動して出てくる涙は、どちらも使われています。
「涙があふれる」の例文
・『写真を見て涙があふれる』
・『映像を見て涙があふれる』
・『なぜだか涙があふれる』
・『涙があふれる場面』
「涙がこぼれる」の例文
・『思わず涙がこぼれる』
・『あくびをして涙がこぼれる』
・『タマネギを切って目が痛くて涙がこぼれる』
・『涙がこぼれるのをこらえる』
まとめ
どちらの言葉も同じことを指していますが、使い方に違いがあります。
一方は感情が強く動かされることに使用する場合が多く、もう一方は感情が動かされたときや痛いときなど、さまざまな事柄に使用されています。