「慣れる」と「馴れる」の違いとは?分かりやすく解釈

「慣れる」と「馴れる」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「慣れる」「馴れる」の違いを分かりやすく説明していきます。

「慣れる」とは?

「慣れる」とは?

「慣れる」には3つの意味があります。

1つめは、その状態に長く触れたり、そのことを何度も繰り返したりして、普通のことと感じられるようになるです。

最初は違和感があっても、長くその状態にあったり、繰り返したりすると、違和感がなくなってくることがあります。

たとえば、スーパーの売り場です。

物の配置が変わると、最初は「あれはどこにあるのだろう」と迷ってしまいますが、何度もスーパーを利用していると、だんだんとその配置があたり前になってきて、どこに何があるのかわかってきます。

その状態に長く触れたり、何度も利用したりして、そのことに違和感がなくなった状態です。

2つめは、実際にやってみることを繰り返して、そのことがうまくできるようになるです。

看護師になったばかりの人は、採血が上手でない場合があります。

しかし、何度も採血をしているとだんだんとコツがわかってきて、一発で採血できるようになります。

繰り返し行って上手になったのです。

3つめは、道具などが体にしっくりとするようになるです。

万年筆は使うほどに体にあったものになるといわれています。

使うほどからだにしっくりするようになることを「慣れる」といいます。

「慣れる」の使い方

何度も繰り返して、それが普通になることや、上手になることについて使用をします。

「馴れる」とは?

「馴れる」とは?

その人に対してしっくりとする、親しみを覚える、また動物が人間に対して恐怖や警戒心などを持たないようになるです。

犬にも性格があり、すぐに人になついてくれる犬もいれば、人間が近づこうとすると吠えてきたり、怯えたりする犬もいます。

最初は吠えたり怯えたりしていた犬も、人間と長く過ごしたり、人間が優しくしたりすると、だんだんと吠えたり怯えたりすることがなくなります。

人間に対して恐怖や警戒心を持たなくなったのです。

これを「犬が人に馴れる」といいます。

「馴れる」の使い方

動物が人に対して警戒したりしなくなることや、人が人に対してしっくりとするようになることに使用をします。

「慣れる」と「馴れる」の違い

「慣れる」と「馴れる」の違い

どちらも「なれる」と読みは同じですが、意味は違います。

「慣れる」は何度も繰り返したり、何度も触れたりして、そのことが普通になったり、上達したりすることです。

「馴れる」は警戒したりしなくなることです。

「慣れる」の例文

「慣れる」の例文

・『新しい習慣に慣れる』
・『引越し先の環境に慣れる』
・『寒さに慣れる』
・『辛さに慣れる』

「馴れる」の例文

「馴れる」の例文

・『猫が人間に馴れる』
・『馴れるまでには時間がかかる』
・『やっと馴れる』
・『馴れるようになってうれしい』

まとめ

まとめ

読み方は同じですが意味は異なり、一方は繰り返すことでそのことが普通になること、もう一方は動物が人間に対して警戒したりしなくなることを意味しています。