この記事では、「死に急ぎ」【しにいそぎ】と「生き急ぎ」【いきいそぎ】の意味や使い方、例文を分かりやすく説明していきます。
「死に急ぎ」とは?
まだまだ生きられるというのに、「死にたい」と人生をあきらめてしまう考えを「死に急ぎ」と言います。
病気でもなく、まだ元気に働けて、まだまだ若い世代なのに、どこか「早く死にたいと思える言動が多く、やる気も失って「もう駄目だ」と先を見据えた生き方ができず暗い気持ちでいる人からは精気が感じられないところが見受けられます。
人生を楽しく謳歌し、大事に生きれば何十年と生きられるというのに、わざわざ自分の命を縮めるような乱れた生活送るところは早く死にたいという気持ちが表れているわけです。
「生き急ぎ」とは?
先が長いというのに、焦るように生きてる人の行動を「生き急ぎ」と言い、もう少し先のことに目を向けて生きればいいのにという意味があります。
「生き急ぎ」する人は若い世代に多く、まだ40年、50年と先があるのに「もう時間が無い」と慌てたように物事に取りかかっては失敗したり、思い悩むそのさまはとても気の毒に感じてしまいます。
もう少し長い目で物事を考えて行動すれば今を楽しめるというのに、もう時間がないと焦って生きてしまうことで暗い考えを持ち、どこか死が近づいていると思い込んでは行動してしまう様子が残念に感じるわけです。
「死に急ぎ」と「生き急ぎ」の違い
「死に急ぎ」と「生き急ぎ」の違いを、分かりやすく解説します。
長い人生であるというのに、死にたいという気持ちで生きる人の考えや行動に対して使われているのが「生き急ぎ」であり、焦る気持ちで先を見失っているところがあります。
一方の「生き急ぎ」は、自分に時間がないから早く物事に取り掛からなければならないという気持ちが強く出た考えや行動するため周囲の者とうまく交流ができず、仕事も集中してできない残念な生き方するという違いがあります。
「死に急ぎ」の例文
・『死に急ぎしている人は夢も希望も失っている』
・『若いのに、どうして死に急ぐ行動をするかわからない』
早く死にたいと思っている人は夢もあきらめ、希望すら見失っているところが残念に感じてしまいます。
とくに、若いのに「死に急ぐ」人は行動も命を縮めるような食生活や無理なことばかりしているようにも見えてしまうわけです。
「生き急ぎ」の例文
・『若い人に増えている生き急ぎ症候群は、女性の方が老後のことばかり考えて生きる傾向がある』
・『生き急ぎには今頑張って生きることが大切だという意味がある』
将来のことばかり考えて生きる若い人に「生き急ぎ症候群」が増えており、男性よりも女性の方が今よりも年をとってからのことを考えては行動する人が多い傾向が見られます。
自分に与られた限りある命を懸命に生きて頑張ろうという意味もあり、前向きに頑張って生きようとする人を指す言葉です。
まとめ
どちらも人の気持ちを表しますが、「死に急ぐ」は早く死にたいと思うからこそ生き方に焦りが出てしまうさまを表します。
「生き急ぐ」は、何十年も先のことばかり考えて生きるため現在を楽しめずに焦って生きている様子を表せる言葉と覚えておくといいでしょう。