この記事では、「答える」と「応える」の違いを分かりやすく説明していきます。
「答える」とは?
人に声をかけられたとき、その言葉に対して正しく返事するのが「答える」【こたえる】という意味になり、自分に対して質問してきたことへ具体的な返答して相手の疑問を解決するときに使います。
例えば「あなたの名前は何ですか」と聞かれたときは「私の名前は山田です」と返し、「今日の会議では何が必要ですか」と質問されれば「Aの書類です」と相手に教えて、疑問と不安を解消するわけです。
また、人が「浩二君」と名前を呼んだときは「はい」と自分がその名前の者であることを相手に伝えるときや、テスト問題を解答用紙に答えを書き込んで提出するときは「回答する」と使います。
「答える」には使い方にもいろいろあり、「小声で答える」「そっけなく答える」などがあり、そのときの自分の状況を言い表すこともできます。
「応える」とは?
他人からの働きかけに対し、このように応じればいい方向へと向かうだろうと考えたうえで反応を示すのが「応える」【こたえる】という意味になります。
「応じる」という場合は人に頼まれたとき「わかりました」と快く応じ、頼まれた仕事をして、提出するときに使い、玄関の呼び鈴を鳴らされたときは「応答する」と使い、人が応対する状況を言い表せます。
もう一つの使い方としては、「寒さが身に応える」と外部からの刺激を感じたときの寒さや身体的な「つらさ」を表せる言葉にもなります。
「答える」と「応える」の違い
「答える」と「応える」の違いを分かりやすく解説していきます。
質問された内容に対して正しく言葉を返すのが「答える」で、人からの働きかけに正しく対応するのが「応える」という違いがあります。
回答用紙に正しい言葉を書いたり、自分の名前を呼ばれたときに返事するなど、正しく回答するときは「答える」と使われていますが、もう一方の「応える」は「期待に応える」「要求に応える」と相手からの要望に対して応対するときに使うという違いが見られます。
「答える」の例文
・教師に気に入られたいと思う私は即座に「答える」ようにしている。
・質問に対しておかしいと感じたときは素直に反対と「答える」ようにしている。
素早く相手からの質問に「答える」ことで誠意を得られますし、おかしいと思うときは素直に反対のこ「答え」を述べるのも人として意味のある行為なのです。
「応える」の例文
・相手からの要求に「応える」私はすぐに行動に移す。
・姉妹のように仲が良かった母の死は心底「応える」。
自分に対して「こうしてほしい」という要求があればすぐさま「応える」ためには行動に移すことが大事なことです。
その素早い対応は相手の気持ちを掴み、いい関係を築くためには大切なことですし、信頼関係を築くには必要です。
また、仲が良く、心から信頼できる人の死は精神的に傷つき、深く落ち込むその状況で使えば精神的に酷い状態であることを言い表せる言葉になります。
まとめ
どちらも人の問いかけに対して正しい行動や言動で返す意味となる言葉ですが、「答える」は正しく返すときに使う言葉であり、「応える」は確実に自分の行動で相手の問いに応対するときに使えると覚えておくといいでしょう。