「諌める」と「戒める」の違いとは?分かりやすく解釈

「諌める」と「戒める」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「諌める」「戒める」の違いを分かりやすく説明していきます。

「諌める」とは?

「諌める」とは?

「諌める」「いさめる」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「目上の人の過ちや悪い点を指摘して、改める様に忠告すること」という意味で、目下の人が目上の人に悪いことを正す様に論じることです。

2つ目は「強く引きとめる」という意味で、それをするべきではないと制止することです。

3つ目は「禁止する」という意味で、絶対にしてはいけないと厳しく取り締まることです。

上記に共通するのは「悪い点を指摘する」という意味です。

「諌める」の使い方

「諌める」「目上の人の過ちや悪い点を指摘して、改める様に忠告すること」「強く引きとめる」「禁止する」という意味で使われます。

動詞として「諫める・諫めた」と使われたり、副詞として「諫めて思いとどまらせる」などと使われます。

基本的に、下の立場の人が上の立場の人に、過ちや悪い点を指摘して改める様に忠告することに使われる言葉です。

「戒める」とは?

「戒める」とは?

「戒める」「いましめる」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「失敗しない様に事前に注意する」という意味で、誤った行動をしない様に前もって気持ちを引き締める様に言うことです。

2つ目は「やってはいけないと命ずる」という意味で、絶対にしない様に禁止することです。

3つ目は「同じ過ちを犯さない様に厳しく叱る」という意味で、きつく叱って二度と間違いを犯さない様に諭すことです。

4つ目は「警戒する」という意味で、事件や事故が起きない様に注意したり見回ることです。

上記に共通するのは「問題が起きない様にする」という意味です。

「戒める」の使い方

「戒める」「失敗しない様に事前に注意する」「やってはいけないと命ずる」「同じ過ちを犯さない様に厳しく叱る」「警戒する」という意味で使われます。

動詞として「戒める・戒めた」と使われたり、副詞として「恩師の戒めて曰く」などと使わたり、名詞として「戒めの言葉」などと使われます。

基本的に、過ちを犯さない様に前もって注意することや、同じ過ちを二度としない様に厳しく叱ることに使われる言葉です。

「諌める」と「戒める」の違い

「諌める」と「戒める」の違い

「諌める」「下の立場の人が上の立場の人に、過ちや悪い点を指摘して改める様に忠告すること」という意味です。

「戒める」「過ちを犯さない様に前もって注意すること」「同じ過ちを二度としない様に厳しく叱ること」という意味です。

「諌める」の例文

「諌める」の例文

・『部下が上司のやり方についてこっそりと諫める』
・『教師が生徒に遅刻・欠席しない様にと諫める』
・『子供が二度といじめをしない様に親が諫める』
・『規則を破ったものには罰を与えて諫める』

「戒める」の例文

「戒める」の例文

・『万が一の時に備えて今一度全員を戒める』
・『人の物を勝手に使うのはいけないことだと戒める』
・『夜中まで繁華街を出歩く子供を戒める』
・『ネットで人を誹謗中傷する行為を戒める』

まとめ

まとめ

今回は「諌める」「戒める」について紹介しました。

「諌める」「下の人から上の人に忠告する」「戒める」「過ちを犯さない様に叱る」と覚えておきましょう。