「関わる」と「係わる」の違いとは?分かりやすく解釈

「関わる」と「係わる」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「関わる」「係わる」の違いを分かりやすく説明していきます。

「関わる」とは?

「関わる」とは?

関係する、力や作用が他に及ぶという意味です。

あるものとあるものにつながりがあるといった意味合いになります。

ある人が舞台演出をすることになりました。

この人をAさんとします。

Aさんはこれまで舞台演出などしたことがありませんでした。

舞台は好きでよく公演は見に行っています。

そのときに、舞台の演出をしている人とたまたま会話をする機会があり、自分が演出に興味を持っていることを話しました。

そのことがきっかけで、演出の現場を見させてもらう機会がありました。

何度か見学させてもらい、自分は演出をやりたいのだということに気がつき、勉強をはじめました。

そして、ついに演出をすることになりました。

これまで舞台演出とは何もつながりがなかったのに、つながりができたのです。

このことを「舞台演出に関わるようになる」といいます。

今度は命を失いそうな人のことで説明をします。

この人は自宅で倒れてしまい、呼吸をしていません。

すぐにでも病院に連れていかないと命を失ってしまう可能性があります。

わずかな時間が命に影響を与えるのです。

このことを「命に関わる」といいます。

「関わる」の使い方

関係するという意味や、力や作用が他に及ぶという意味で使用をします。

あるものと別のあるものがつながっていることは少なくなく、この言葉は日常でよく使われています。

「係わる」とは?

「係わる」とは?

関係する、つながりがあるという意味です。

あるブランドを立ち上げようとしています。

ブランドの立ち上げをしようと協力している人たちは、全部で10人います。

この中の一人がBさんです。

計画の段階で終わるのではなく、この10人の人たちは実際にブランドを立ち上げてしまいました。

Bさんは「ブランドの立ち上げに係わった人」ということができます。

今度は車のことで説明をします。

車を持つと購入代金だけでなく、燃料費、車検代、駐車場料金なども必要になります。

これらの費用は「車の維持に係わるもの」です。

「係わる」の使い方

関係するという意味で使用をします。

音訓表にのっていない読み方なので、この漢字では使用しない場合があります。

「関わる」と「係わる」の違い

「関わる」と「係わる」の違い

2つの言葉は「かかわる」と読み、意味はほぼ同じです。

「関」は常用漢字、「係」は常用漢字ですが「かかわる」は音訓表にない読み方です。

「関わる」の例文

「関わる」の例文

・『研究に関わる』
・『国に大きな影響を与える一大プロジェクトに関わる』
・『別の形で関わる』
・『酪農に関わる』

「係わる」の例文

「係わる」の例文

・『係わるつもりはない』
・『今後係わることになるだろう』
・『名誉に係わる』
・『運営に係わる』

まとめ

まとめ

2つの言葉は読み方が同じで、意味はほぼ同じです。

「関」は常用漢字、「係」は常用漢字ですが「かかわる」と読むのは音訓表にない読み方で、この点に違いがあります。