みなさんは「提灯持ち」と「太鼓持ち」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「提灯持ち」と「太鼓持ち」の違いを分かりやすく説明していきます。
「提灯持ち」とは?
「提灯持ち」は「ちょうちんもち」という読み方になります。
この「提灯持ち」とは「人の手先となる人のこと」であり、「人にへつらってその人を褒めて回ること」や「そのようなことをする人」を指しています。
また、「夜道や葬列などで提灯を持って先導する役目の人」という意味でも使われる言葉です。
「太鼓持ち」とは?
「太鼓持ち」は「たいこもち」という読み方になります。
この「太鼓持ち」とは「宴席に出てから客を遊こばせることを職業とする男性のこと」を意味していますが、一般的には「人に媚びへつらって気に入られようとする人のこと」を指して使われている言葉なのです。
「提灯持ち」と「太鼓持ち」の違い
ここで「提灯持ち」と「太鼓持ち」の違いを見て行くことにいたしましょう。
「提灯持ち」とは「人の手先となる人」「人にへつらってその人を褒めて回ること」や「そのようなことをする人」という意味になります。
一方の「太鼓持ち」とは「宴席に出て客の遊びに興を添えることを職業とする男性」という解釈の他に「人に媚びへつらって気に入られようとする人のこと」を意味しています。
このことから「太鼓持ち」は「相手の機嫌を損ねないように一生懸命になってへつらう人」であり、ある意味、そのような人を蔑むような気持ちを表現した言葉。
「提灯持ち」はそれだけではないのですが、「太鼓持ち」には「良いことを言って宣伝する」という意味は含まれていないのです。
「提灯持ち」の例文
では、ここで「提灯持ち」の例文を見て行くことにいたしましょう。
具体的な使い方としては、以下のような例文が考えられます。
・『彼は確かに部長の提灯持ちであることは間違いないが、あの人の言うこと以外は全く耳を貸さないのだ』
・『これまで提灯持ちと陰口をたたかれていた彼は、その姿勢を崩すことがなったために、ある意味大したものだと思うこともあった』
「提灯持ち」という言葉はある意味では非難的な意味合いも感じられるですが、必ずしもそうではないニュアンスもありそうです。
「太鼓持ち」の例文
引き続き、「太鼓持ち」の例文を見て行きましょう、具体的な使い方としては、以下のような文章が考えられます。
・『僕の同期の田中君は太鼓持ちとみんなから馬鹿にされてきたが、そんな批判にもめげずにとうとう役員にまで上り詰めたのだ』
・『太鼓持ちと言われつつ、決して諦めることなく出世にこだわるアイツの姿勢はすごいと思うこともある』
まとめ
ここまで「提灯持ち」と「太鼓持ち」の意味と違いを説明してきました。
この2つの言葉はサラリーマンの生き方の1つとして使われることも少なくない言葉の1つでしょう。
しかし、やはり実力で自分の生きがいを見つけることの方がいいのではないかと感じる言葉かもしれません。