この記事では、「純粋」と「生粋」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「純粋」とは?
「純粋」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「純粋」は、「じゅんすい」と読みます。
「純粋」は、「まじりけのないこと。
雑多の物が混じっていないこと。
その様子」という意味があります。
例えば、柴犬がいる時に、過去に他の犬種の血が混じっていないことが、血統書などで証明されている場合があります。
この場合は、「この犬は、純粋な柴犬だ」など表現することができます。
また「純粋」には、「邪念や私欲のないこと。
気持ちに打算や駆け引きがないこと。
その様子」という意味があります。
子供のころは、邪念や私欲などなく、人付き合いができたのに、大人になってからは、打算的な付き合いしかしていないという場合は、「純粋な頃の気持ちを忘れてしまった」などと反省する文章にすることができます。
さらに、「純粋」には、「そのことだけを、一途に行うこと。
ひたむきなこと」という意味があります。
例えば、他の物事に目をくれずに、一途に研究に没頭する人がいます。
このような人の様子は、「純粋な情熱で、研究する人」などという文章にできます。
「生粋」とは?
「生粋」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「生粋」は「きっすい」と読みます。
「生粋」は、「混じりけが全くないこと」という意味があります。
例えば、生まれたのが東京の下町で、大人になってからも、下町を出たことがないというタイプの人は、「生粋の江戸っ子」などと表現することができます。
また、ある人の顔の彫が深く、外国人の血が混じっているように見られる場合があります。
しかし、日本人の血しか入っていない場合は、「彫が深くハーフのように見られるが、生粋の日本人だ」などという文章にできます。
「純粋」と「生粋」の違い
「純粋」と「生粋」の違いを、分かりやすく解説します。
「純粋」は、「まじりけのないこと。
雑多の物が混じっていないこと。
その様子」という意味があります。
一方で「生粋」は、「混じりけが全くないこと」という意味があります。
この意味では、「純粋」と「生粋」は、同じ意味を持ちます。
ただし、「純粋」には、他に「邪念や私欲のないこと。
気持ちに打算や駆け引きがないこと。
その様子」などの意味があります。
子供の邪念のない様子は、「純粋な子供」と表現できますが、「生粋」にはこのような意味がないため、「生粋の子供」とは表現できません。
このように、「純粋」と「生粋」には、「混じりけが全くないこと」という同じ意味がありますが、「純粋」には、他に違う意味があります。
まとめ
「純粋」と「生粋」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。