「進展」と「伸展」は類似した意味をイメージしてしまう混同しやすい同音異義語ですが、「進展」と「伸展」の意味・使い方の違いを正しく理解できていますか?
この記事では、「進展」と「伸展」の意味の違いを分かりやすく説明していきます。
「進展」とは?
「進展(しんてん)」という言葉は、「事態・人間関係が新しい段階(局面)に進んで展開すること」を意味しています。
「進展」の使い方は「この案件は何の進展もありません」のように、「事態・関係が新たな局面に進行して展開する場合」に使う使い方になります。
「伸展」とは?
「伸展(しんてん)」という表現は、「伸び広がること・伸び広げること」を意味しています。
特に「伸展」には、「勢力(影響が及ぶ範囲)や規模などが伸びて広がること」という意味のニュアンスがあるのです。
「伸展」という言葉には、「関節部分を伸ばす運動」という別の意味もあります。
「伸展」の使い方は「店舗の数を伸展しました」のように、「勢いや規模を広げる場合」に使うという使い方になります。
「進展」と「伸展」の違い!
「進展」と「伸展」の違いを、分かりやすく解説します。
「進展」というのは、「事態・人間関係が新しい局面に進んで展開すること」を意味していますが、「伸展」にはその意味合いがないという違いがあります。
そのため、「彼女との関係が進展しました」と表現できますが、「彼女との関係が伸展しました」という漢字表記はできないということになります。
「伸展」という言葉には「勢力や規模などが伸び広がること、伸び広げること」の意味合いがありますが、「進展」には「伸びて広がる(伸ばして広がらせる)」という意味はありません。
そのため、「ビジネスの規模が伸展する」という漢字表記を、「ビジネスの規模が進展する」という表記に書き替えることはできないのです。
まとめ
「進展」と「伸展」の意味の違いを詳細に解説しましたが、いかがだったでしょうか?
「進展」という言葉は、「事態や関係が新しい段階に進行して展開すること」を意味しています。
それに対して、「伸展」というのは「勢力・規模などが伸びて広がること」の意味を持っています。
「進展」と「伸展」の意味の違いを調べたい時には、この記事の解説を読んでみてください。