この記事では、「参考文献」と「引用文献」の違いを分かりやすく説明していきます。
「参考文献」とは?
「参考文献」とは、自らの作品や論文を執筆する際に参考にしたものとして、文中や欄外などにそのように記載する表現になります。
あくまで参考にしたという意味なので、そこからの丸写しや、一部であってもセンテンスごとのコピー行為などはないことが条件となります。
例えば、近年の気温の上昇についての研究論文で、気象庁の過去のデータを参考にした際に、「参考文献:気象庁のホームページより、過去の気象データ1990〜2019年」のような形で最後に付け加えるといった具合です。
「引用文献」とは?
「引用文献」という表現は、自分の作品や論文などにそこから「引用した」ということを表す為の表現になります。
先の「参考」とは違い、そのまま持ってくることになる為、そのようなことをした場合には、原則的にこの表記が必要になると考えてください。
どれくらいまでそれが許可されるのかという点の判断は、難しいところでもありますが、概ね2〜3行程度であれば、特に引用元の許可をとらずとも、この「引用文献」として利用することが可能とされています。
程度を越えた引用や、この「引用文献」として記載せずに丸写ししてしまうと、色々な問題に発展してしまう可能性があるので注意してください。
「参考文献」と「引用文献」の違い
「参考文献」と「引用文献」の違いを、分かりやすく解説します。
何かを「参考文献」として利用する分には、特にその元となった著者などの許可は必要ありませんが、よく似た表記があったり、丸写しはご法度です。
「引用文献:○○」という表記を使うと、丸写しが可能になりますが、先のように程度問題になり、ほんの1センテンスだけといった程度に留めておかないといけません。
まとめ
「参考文献」と「引用文献」は、使う際にこのように異なる言葉です。
参考にした対象があったり、そこからそのまま持ってくる場合には、これらの記載を忘れないようにしてください。