「探る」と「探す」の違いとは?分かりやすく解釈

「探る」と「探す」の違い言葉・カタカナ語・言語

わずかな違いで意味が大きく変わる言葉として「探る」「探す」がありますが、具体的にはどのような違いがあるのしょうか。

今回は、「探る」「探す」の違いについて解説します。

「探る」とは?

「探る」とは?

「探る」とは、「感覚を頼りにして目的のものを見つけようとすること」を意味する言葉です。

「探る」という表現が用いられるのは「目的のものが存在するであろう場所がある程度絞りこまれているとき」です。

何かを見つけるための方法はいろいろありますがおおよその場所や位置がわかっている場合に「探る」という表現を用います。

ある程度の範囲が絞りこまれている状態で用いられる手法としては手や足を突っ込んでふれる感覚を頼りに調べたり、あるいは相手の反応を見ながら質問を繰り返したりなどのやり方で決定的な在処を絞り込みます。

手や足の感覚を利用したり相手の反応をうかがったりというのは未だどこにあるのか真ったくわからない情報では使えない手法です。

手がかりがないまま手や足で探ったり出会う人全てに尋問を繰り返したりするのはあまりにも非効率的で現実的ではありません。

「探る」というのは「自分の目や手の届く範囲に目指すものがあるがまだはっきりとはシボ理込めていない時に感覚を頼みに調べること」であり、探索や捜索がある程度絞りこまれ核心に近づこうとしている様子をあらわす言葉です。

「探る」の使い方

・『巣穴に手を突っ込んで中の様子を探る』
・『草むらの中に足を突っ込んで危険なものがないか探る』
・『アリバイを聞いたり動機を尋ねたりと探るような質問が繰り返された』
・『こちらの真意をはかりかねたのか探るような態度を見せた』

「探す」とは?

「探す」とは?

「探す」とは、「ここにはないどこかにあるものを見つけ出そうとすること」を意味する言葉です。

「探す」という言葉が使われるのは「所在や方法が不明のもの」に対してです。

場所や在処、やり方など所在や方法が不明のものに対してどこにあるのかもしくはどのようにやればいいのかを調べる行為を指して「探す」と表現します。

基本的には目で見て調べることを意味しますが人に話を聞いたり手を動かして実験したり頭のなかで情報を整理したりする行為も広義では「探す」に含まれます。

「探す」の使い方

・『迷子の子供を探す』
・『ジャングルの奥地で失われた文明の遺跡を探す』
・『行方不明の登山者を探すために大規模な捜索隊が結成された』
・『現場に戻って自分で探す前に落し物センターに連絡して財布が届いていないか確認した方がいい』

「探る」と「探す」の違い

「探る」と「探す」の違い

「探る」「探す」「手がかり」に違いがあります。

「探る」という表現はそれなりに手がかりがあり対象物の所在がある程度絞りこまれている時に使われる表現です。

本来の意味は「感覚を頼りに調べること」ですが直接的に感覚だよりで調べられるのは対象が絞りこまれている場合のみでありどこにあるのかまっ卓話からない時には用いられない表現です。

「探す」というのは対象物を求めて調べること全般を意味します。

まったく手がかりのない状態で調べるのも確信に近づいて調査するのもすべて「探す」に含まれます。

特定の場所や人に対して調査をするのが「探る」、広い範囲を調査するのが「探す」という違いで区別されます。

まとめ

まとめ

「探る」「探す」はわずかなニュアンスの違いで意味が大きく異なります。

どの程度具体性を持って調べているのかによって使い分けられるので言葉の意味を正しく理解してふさわしい表現を使いましょう。